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ポンコツ48 ページ49

「ひぃぃぃぃぃ!!」




一気に距離を詰められ、男は反応することができなかった





もう何人倒されたかわからなかった




30人はいたはずなのに、立っているのはもう数名




相当強いことは知っていたつもり、なのだが…






Aの強さはそれを越えていた





息一つ荒らせず、まだまだ余裕を残している姿に恐怖しかなかった





それでも、男たちはおさめなかった





それどころか、楽しそうにニヤニヤしていた





Aは違和感を覚え、残り数名の男たちから一度距離をとった






「そろそろじゃねぇか?」





「そうだな」





「もう来たみたいだぞ」





背後から別の足音…





Aは周りを警戒しながら振り返った





するとそこには、





「おらっ 暴れるんじゃねぇ!!」




「うっ うっ〜」




大男に無理やり抱えられた少年がいた





『なにをっ…!?』





「おっと 動くなよ?
動いたらコイツは死ぬ…」





大男はそういって少年の首に刀を突き立てた





Aにとっては名も知らない少年…





だが、それだけでAを封じるには十分だった





一歩も動けなくなったAは刀をおさめ、両手をあげた





それをチャンスと見て、さっきまで斬り合っていた男たちは後ろから近づいてきた





「黒百合も案外、あまっちょろいんだな」




「そこが女らしくて可愛いじゃねぇか」





「じゃ、眠ってもらうぞ…」




『待ってください
ちゃんと、その子を解放してください』





「まだだめだ
コイツはあんたが暴れない保険だからよぉ」





『わかりました だったら…』




ボキッ





「「「なっ!?」」」





「なにやってんだ てめぇぇぇ!!」





『何って…っ
見ての通り……利き腕を…折りました』





Aは迷うことなく自信の利き腕を地面に叩きつけた





思った通り利き腕は折れ、もう刀を奮うことはできなくなった





それを見て、呆気にとられた大男はいつの間にか少年を離していた





それに素早く反応したのはAの後ろにいた男だった




人質の少年が逃げ去っていくのを横目に、男はAの口を睡眠薬つきの布で覆った






Aは折れた手を押さえながら、そのまま意識を手離した

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作者名:のだ。 | 作成日時:2018年8月22日 14時

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