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ポンコツ34 ページ35

ASide






おばちゃんにOKをもらい、台所につかせてもらったまでは良かったのだが






『むむ…』





何を作ればいいのやら…






Aはまな板とにらめっこをしていた






もうお昼は過ぎてしまったし






夕食を作ろう!






そう意気込んだのも束の間、また何を作ればいいのかという悩みがでてきた






すると、それを見かねたのかおばちゃんが






おば「そんなに悩むもんじゃないよ
男の胃袋ってはねぇ…おいしい白米と味噌汁だけで満足するもんだから」






といって、優しく肩を押してくれた






Aは一瞬だけ考えて





『ふむ…それでいきましょう』






下手にこったものを作っても失敗するだけですし…






あっさり決断した






おば「うんうん!
さーって! だったら今から準備だ!」








────────


沖田Side






あー、疲れた






一日中、縁側で寝ていた沖田は体のいたるところが痛くなっていた





腹も減ったことだし、食堂に向かうといつも以上にそこはガヤガヤしていた






沖「なにごとでィ」






「あっ 隊長〜!
遅かったですねー」





「おいっ バカヤロー!!
もうそんなに残ってねぇんだぞ!?」





「そうだぞ!!
バレて殺されるのはお前が一番な」






沖「一体、何の話をしてるんでィ?」






「「「そ、そーれーはー…」」」






あからさまに食堂にいる隊士たちは、沖田から目をそらした






そんな中で、響く和かに包み込んでくれるような声






『これが育ち盛り…?
ふむふむ…どうしましょう おばちゃん…
白米はあるのですが、もうお味噌汁が足りません』






おば「Aちゃんが作るだけでこんなに大盛況になるとはねぇ…」






Aが作った?






沖田は今のだけで、色々と状況を理解した






そして食堂の隅で、静かに犬のエサを片手にAが作ったと思われる味噌汁をすすっている土方めがけて







沖「死ね! マヨ方アァァアァ!!!」





バズーカを放った





土「俺のマヨネーズ!!?」





爆破とともに飛び散ったマヨネーズを目でおいながら土方は吹き飛んだ





スッキリしたぜ






「「「副長 どんまいっす」」」






『総悟くん…あのっ』






Aは"全員"に振る舞ったと思われる味噌汁とご飯を沖田に渡そうとした





沖「腹へってねぇんだ…」





だが、沖田はそれを無視してそのまま食堂をでた





俺はマヨ方と同列なのかよ…

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作者名:のだ。 | 作成日時:2018年8月22日 14時

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