天才剣士はポンコツでした【沖田総悟】 (ページ30)

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ポンコツ29 ページ30

ASide

『気持ちい～』

Aは体を洗ったあと、ゆっくりとお湯につかった

こんなに広いお風呂が真撰組にあってありがたいな

最近肩がこってきたな～

色々考えながら目を閉じ、そのままゆったりと時間を過ごしていた

だんだん眠くなり

もう出ようかとしたとき、ドアが開く音がした

『………え？』

ガラガラ～って聞こえましたよ

まさか…まさか…

ペタペタと風呂場のタイルを歩く音

かんっぜんに誰か来ました…

隠れる場所～？隠れる場所～？

オロオロしていると急に足音が止まった

湯気のおかげでAの姿は見えなかっただろうが、それはAも同じこと

??「誰だ？」

できるだけ息を殺して隠れようとしたつもりだったが、入ってきた人物はそれをいとも簡単に見破ってしまった

こっちが聞きたいですよ

こんな時間にお風呂なんてバカなの！？

自分に返ってくることだと露知らず、Aは入ってきた人物から逃れる方法を考えていた

しかし、その考えている間に足音は近づきついに顔の輪郭がわかる距離まで来てしまった

『っ…！』

その人物と目があったとき、Aの心臓は跳び跳ねた

そして彼は瞳孔が開くくらい目を見開いていた

『そうごっ…くん///』

沖「Aっ！？」

どうして彼がここに？

お互いいることに驚きすぎて固まってしまった二人だったが、我に帰ったAはすぐさま目をそらしそっぽを向いた

ななななななな！！？

は、恥ずかしいっ

いいいいいいそいで出なくてはっ

立ち上がって即刻その場から離れようとしたが、タオルを持ってないことに気がついた

こんな時にっ

Aの頭の中はパニック状態でもうどうすることもできず、その場にうずくまっていた