天才剣士はポンコツでした【沖田総悟】 (ページ26)

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ポンコツ25 ページ26

沖田Side

『見廻りといってもどこを…？』

沖「まずはだんご屋からでさァ」

『サボる気満々の発言ね…
総悟くんらしいけど』

そんな他愛ない話をしながら街をあるく二人は、はたから見れば

「「「リア充死ね！！！」」」

って感じのやつだった

そして、沖田は先程からあからさまなAへの視線をいくつも感じ取っていた

今日、Aが通りすぎたあとに振り返った男を数えればもう何人かわからない

チッ

そういえばコイツ…美人なんだった

ああ、まただ

Aが通り過ぎただけの男たちは頬を赤めるだけでなく沖田に殺気まで送ってくる始末

さっきから何度その殺気を

百倍で返したかも、もうわからない

沖「ニタァ」←真っ黒い笑み

「ひぃぃぃっ！」

血相を変えて逃げていくやつらを見て、沖田は何もなかったような澄まし顔をし、Aに向き直った

それにしても

沖「今日はえらいご機嫌だな…」

『へ……？』

本人はすっとんきょうな表情だが、Aはさっきからずっとニコニコというかニヤニヤしていたのだ

そんなAも可愛かった沖田は何も言わなかったが、自分以外がそれを見るとなると話しは別だった

『ふっふっふっ…わかります？』

意味深な笑い方をし、人差し指を口に当て挑戦的な笑みでAは沖田を見た

っ///

無自覚でやってんのがまたイラつくな

表ではそうそう表情を変えない沖田も心では赤面していたりする。。。

。。。たぶん。。。

沖「もったいぶってないで言えやィ」

『実はですね…
鍛治屋さんに頼んでおいた刀が今日届くのです！』

沖「へぇ…良かったじゃねぇか」

『うんっ』

確かAの刀は折れてたんだったな

だったら鍛治屋に行くのも納得がつく

だが、問題が１つあった

沖「誰と行ったんでィ？」

Aは江戸にくるのは初めて

つまり案内人がいたってことだ

コイツ、方向音痴っぽいし

そして、Aの知り合いは江戸では限られる

沖田は正直、心当たりがあった

だけど、ソイツの名前をAの口からは聞きたくなかった

なぜなら沖田が今一番ライバル視している男だったからだ

名前は

『銀時ですよ！』

そうソイツだ