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ポンコツ22 ページ23

沖田Side





沖「なら…いいなせィ?」ニヤッ





オレはAに顔を近づけて言った






距離が近いのもあってか、Aは手のひらで顔を隠していた





そんな仕草も可愛いかったから沖田は無理にどけようとはしなかった





そしてかすかだが手のひらの隙間から声が聞こえた






『…総悟……………くん』







やっと言ったかと思えばまだ"くん"はついていて





沖「おい 話し聞いてたか?
それとも…続きがしたいのかィ?」





もう少し攻めた方がいいのかと思った





『違います 誤解です
その…何といいますか…えーっと
呼び捨てに抵抗があるといいますか…』





沖「旦那のことは普通に呼び捨てにしてただろ?」





『…うっ 確かに』





手のひらの下でAの表情がころころ変わるのがわかる






とまどった顔に 悩んだ顔






沖田はもう手をどけてしまおうかと思った






どんな表情も見逃したくない






惚れた弱味だな…





『そうです…!』






急に開き直ったかのようにAは顔から手をどけ、その手をオレの頬に優しくそえた





目をガッチリ合わせられて、沖田はA黒いくて真っ直ぐな瞳に吸い込まれそうになった






沖「いきなりなんでィ?」






『総悟くんを呼び捨てにできないのは
きっと…あなたが初めてできた同年代のお友達…? 的な存在だからですよ!』






友達? 的な存在ってなんだよ






つまり、男として見られてないってことかィ






そう考えると、旦那に男として負けてると言われたみたいでイライラする





だが、Aはそんなの知らん顔で






解決した…! 感あふれる表情をしていた





いつの間にか頬にそえられた手もなく、Aの胸のところで組まれていた





そういうことなら






今から 宣戦布告だ





沖「A…」





『…はい?』






沖「覚悟しときなせィ…
これから…
オレ以外のこと、考えられなくしてやるから」





そういって、沖田はAの長い黒髪にキスを落とした





『…っ!?
それってどうゆう…』





土「おーい 開けるぞ 総悟」





チッ 土方コノヤローが来やがった





土「っって…総悟おおおお!?
おまっ 無理やりはダメだって!!!
Aは絶対その気ないって!!!」





土方のうるさい邪魔が入ったので沖田は立ち上がり、部屋をでた





去り際に沖田は土方に囁いた





沖「大丈夫でさァ 土方さん
…これから落とすんで」

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作者名:のだ。 | 作成日時:2018年8月22日 14時

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