ポンコツ16 ページ17
総悟Side
夕食の時間になったが
やっぱりAの姿は食堂に見えなかった
だが、これは予想の範囲内
女中のおばちゃんに頼んで俺はおかゆを用意してもらっていた
それを持っていく場所は決まってる
沖「おーい 開けやすぜィ?」
返事も待たずに俺は障子を開けた
『はーい! ってあれ? 総悟くん…』
くんはいらねぇって言ったんだが
沖「飯だ 食いなァ」
ばんっ 少し乱暴におかゆを机におく
Aは目を丸くして俺とおかゆを交互に見た
A「総悟くんが作ったの?」
沖「さすがにそれはねぇな
ここのおばちゃんの飯は上手いぞ 食ってみろ」
『あー……今日はお腹いっぱいなのでお気持ちだけで』
一筋縄じゃいかねぇか
だったら
沖「旦那から聞いが
安心しなせィ ここの飯には毒は入ってねぇ」
A「…!? …そう、ですか」
驚いた顔をしたあとすぐに俯いたから表情は見えなかったが、どんな顔をしてるのかは想像がついた
沖「早く食べねぇとほら、もう冷めちまってる」
さっきまでホカホカだったお粥にはもう湯気は出ていなかった
まだAは俯いたままだ
沖「最終手段だな」
Aの方に置いたお粥をこっちに引き寄せそのお粥を少しだけ口に含ませた
あとは想像通り
俯いたAの顎をクイッ と上げさせて
そのまま
綺麗な赤い唇にキスを落とした
Aの目が見開かれるのがわかる
俺は動揺して固まっているAの唇を無理やりこじ開け、そのまま口に含んだものを押しやった
ゴクン
その音が聞こえたのが合図のように俺は唇を離したが
つー と銀色の糸がまだ俺とAを繋いでいた
理解するのに時間がかかったんだろう
Aは最初はぽけーっとしていたが今は
『っな////』
リンゴみたいに真っ赤だ
沖「顔、赤いな」ニヤッ
『っ〜〜////』
声にならない声をだしすぐさま顔を隠して数歩逃げるが後ろは壁で
ゴンッ 大きな音を立ててAは壁に頭をぶつけた
『いたっ///』
頭を押さえたことでまだリンゴ色のほっぺや耳があらわになって
それをずっと見ていた沖田は
Aが可愛くみえて仕方がなかった
相変わらずのドS笑みだったのだが
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作者名:のだ。 | 作成日時:2018年8月22日 14時