鬼族の姫には妹がいた様です 3

あぶない海水浴 9 ページ39

Noside
イカリン 「ボクは海から顔を出して沖を見ていたんだけど… その内体が乾いて力が抜けていってそのままブイの側で死んじゃったんだ… 気がついたら妖怪の姿になっていて」

ウィスパー 「沖に流されてしまった子供と同じ犠牲者を出さないようにしていたというわけですね」

ジーたん 「イカ 偉い〜」

ケースケ 「…待てよ？」

アヤメ 「そうだったんだ… ごめんね あなたの気持ち 知らなくて…」

アヤメは涙を流した

イカリン 「えぇ⁉」

ナツメ 「アヤメちゃん…」

A 「アヤメさん…」

アキノリ 「アヤメさん なんて優しい人なんだ！」

イカリン 「うぅ…」

イカリンも涙目になった

ケースケ 「あ…あのさ！」

皆-ケースケ 「？」

ケースケ 「君を助けた子供ってもしかしたらこの子じゃないかな？」

ケースケはアキノリのスマホを使いとある記事を見せた

A 「『イカと遊泳中に沖に流された少年 無事救出』⁉」

イカリン 「あぁ〜！そう！この人間だよ！」

ナツメ 「ケースケ なんでこのニュースのこと知ってたの？」

ケースケ 「実はこの子 俺の学校の一年生なんだよ それで もしこの辺の海に来るんだったら潮の流れに気を付けろって学校からも言われてたんだ！」

ウィスパー 「なるほど」

イカリン 「よかった〜 無事だったんだね〜 よかったよ〜！」

イカリンはアークになりナツメの元へ

ナツメ 「イカリン…」

〜〜海水浴 帰り道〜〜
Aside
アキノリ 「いや〜 それにしても人騒がせなイカだったよな〜」

ナツメ 「ライトサイドの時はかわいいんだけどシャドウサイドがね〜…」

トウマ 「わざと怖がらせて人が沖に行かないようにしていたんじゃあないかな？」

ケースケ 「そうかも」

アキノリ 「それにしてもアヤメさんも俺と同じ妖術が使えたなんて驚きだな〜」

A 「なんで使えたんだろう？」

アキノリ 「それはもう！俺とアヤメさんの運命ってやつだ！」

ナツメ 「は〜いはい」
ニュースキャスター 「続いて連続失踪事件に関するニュースです」

アヤメ 「？」

A 「アヤメさん？」

アヤメさんが立ち止まったので私も立ち止まった

ニュースキャスター 「先週からさくら元町近郊で若い男性が失踪する事件が相次いでいます 警察の発表によりますと…」

アヤメ 「男の人が…」

ナツメ 「アヤメちゃ〜ん？ A〜？」

アヤメ 「！ ごめ〜ん！」

A 「今行く！」

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