View of blind【ONEPIECE】 (ページ8)

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6話ページ8

サンジside
　
　
　
食料調達のために仕方なく来ちまったが…
まだここに来る気はなかったんだがな。

久しぶりだなリヴァイア王国。

ﾙﾌｨ「サンジ〜お前ココ来たことあんのか？」

ｻﾝｼﾞ「あ？まぁ、一回だけな」

ｳｿｯﾌﾟ「へー！ここ金細工が有名なのか！すげぇ精巧じゃん！！」

ﾅﾐ「高い！もう少し安くならないの？」

「すみません…私達にも生活がありますので…金には特別税がついているんです」

昔見たときより確実に物価が上がってんな。
前は特別税なんてなかったぞ？

ｿﾞﾛ「今日は大人しいじゃねェかエロコック」

ｻﾝｼﾞ「どういう意味だクソマリモ！」

ｳｿｯﾌﾟ「確かに！今日は女の子にメロメロになってねぇのな！」

…そう言われてみれば。
出会うレディ達はもちろん魅力的だ。でも、それ以上にこの街には魅力的な人がいることを、おれは知っている。

この国についてからずっと心ここにあらずなのは、その人に会えるのではないかという期待と、何も成し遂げられていないのに会ってどうするという気持ちが拮抗しているから。

美しい女性に甘い言葉を囁く余裕もないほどには、その人が気になるんだ。

ﾙﾌｨ「おーいみんなー！早く来いよ！！」

ﾅﾐ「ルフィ！？いつの間にそんな遠くまで行ったのよ！！」

ｿﾞﾛ「迷いそうになってんじゃねェ」

ｻﾝｼﾞ「どの口が言ってんだ」

自由奔放な船長だまったく…
いつものことかと溜め息をつきながらその後を追う。

ｻﾝｼﾞ「！？」

今、すれ違ったやつ……！

ｻﾝｼﾞ「A…？」

『？……僕の名を？』

やっぱりおれのことなんて覚えてないか。
それに、海賊になっちまったおれとは関わらねェほうが…

ｳｿｯﾌﾟ「おーいサンジ！立ち止まってどうしたー？」

ｻﾝｼﾞ「あぁいや！すぐ行く『サンジ、くん？』…！」

『料理人見習いだった、サンジくん？』

ｻﾝｼﾞ「……あぁ。まだオールブルーは見つかってないけどな」

『信じられない！本当にまた会えるなんて！』

おれを見ながら話すAに違和感を覚えた。
何故か一向に目が合わない。Aの目は確実に俺の顔を捉えているのに、なんで…

ｳｿｯﾌﾟ「サンジ。知り合いなのか？」

ﾙﾌｨ「なんだぁ？友達か？」

ルフィ達が戻ってきてAの顔を覗き込む。
かなり距離が近ェけど、本人は相変わらず笑顔だ。

ｻﾝｼﾞ「コイツはおれの、大切な友人だ」

　