謎だらけな少女の航海記【ONE PIECE】 (ページ6)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:650 hit

第４話ページ6

『ん･･･？ここ････どこ？』

薄らと目を開けると前には見覚えのない天井
目を擦ってみても変わらない･･･夢ではないのか
起き上がりながら今までの記憶を思い出す
確か･･･熊を逃した後･････眠たくなったから寝てたんだ･･･そこまではしっかりと覚えてる
ってことはつまり････

『誰かが連れてきた･･･？』

不意に寒気が襲ってくる
もし･･･何かの目的でここに連れてきたとしたら･･･？私の事を知ってたとしたら････
嫌な考えが頭を過る
例えそれが唯の予想であったとしても、嫌な考えだけが少しずつ頭を支配していく

『････逃げるしか･･･ない』

立ち上がろうとすると身体が悲鳴を上げる
何かと思い服を捲ってみると所々に血の染みたガーゼが見えた
あぁ････まだあの時の傷が癒えてなかったか
島に着いた時はそんな痛みは全くなかったのに････変なの
自分の事でもどこか他人事の様に思えて仕方ない

『手当てなんて･･･したっけ･･･』

手当てを自分でした覚えはない･･･この家の奴がしたのか
物好きにも程がある････いや、目的の為にしているのか
それなら納得がいく
じゃないとこんな見ず知らずの奴なんかに手当てなんてしないだろう

『････行くか』

そう決断し悪魔の実で作り出したダガーを懐に忍ばせる
愛用しているだけあって扱いには随分と慣れた
もう手に馴染んで使いやすい程に
これで何かあった時の対応は出来るだろう

『周りに窓はない････あるのは扉だけ･･･だな』

1つだけある扉に手を掛けると話し声が聞こえてくる
複数人いる様で逃げる為には邪魔だ
殺傷は好まないが････仕方ない

『･････』ｶﾞﾗｶﾞﾗ

私は静かに扉を開けた