偽証 ページ44
「未だ情報が足りない。拳銃についてはもう少し調べる。手間をかけたな」
「織田作」
「助けて貰って感謝している。だがこの件はもう少し俺やAが調べるべきだ。何か情報が入ればまた教える」
少し間があった。
「なら一つ、気付いたことを教えるよ」
太宰さんは硬い表情で云った。
「
「そうだな」
「ええ、一昨日云ってましたね」
私はこう口に出して、違和感に気付いた。
原作小説では「昨日」の筈だと。
真逆、私が干渉したことによって休日であった昨日という余分な日が出来たのか?
今更気付いたが、時間にズレが起きていたのか!
これは尚更私が動かなきゃ原作改変が悪い方向に進む気がする。
心して臨まなければ。
「あれは多分嘘だよ。安吾の鞄を見たろう。上から煙草、携帯雨傘、戦利品の骨董時計の包みが詰まっていた。携帯雨傘は使用されて濡れ、拭き布を巻かれていた。そして出張地である東京は雨だった」
「なんの不都合がある? 雨が降っていて、傘が濡れていた。ごく自然な帰結に思えるが」
「安吾が真実を話していたなら、
「『安吾さんは自前の車を運転して取引現場に向かった筈だが、ではあの傘は何時使われたか? 傘は包みの上に置かれていたから取引の前ではない。そして取引の後でもない。だが、三十分は雨に打たれていたであろう濡れ方をしている。それにしては安吾さんの服や靴は乾いていた。取引が八時で我々に会ったのが十一時。取引の後の三時間で使ったなら、乾いてるはずがない』、ですか?」
云った事は大体合っている筈だ。私の推理力も此方に来て上がったかな。
「そうだね」
「だが、着替えを持っていたのかも知れない」
「鞄の中にズボンや靴の着替えは無かったし、入るだけの
「それに、中世の骨董時計なら水気は厳禁、取引は雨の当たらない屋内で行われていた筈です」
「では、真実は」
「私の予想では、あの骨董時計は取引品じゃあない。
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サングリア - いえのきあさん» 判りました!定期考査頑張って下さい。私も今日から考査です…(´-ω-`) (2018年11月27日 7時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
いえのきあ(プロフ) - サングリアさん» ありがとうございます!今はテストや課題があってなかなか更新できませんが頑張ります!終わりのセラフもテスト終わったらぼちぼち買うので、お待ちくださいませ! (2018年11月26日 22時) (レス) id: 75f23159f6 (このIDを非表示/違反報告)
サングリア - 黒の時代…更新頑張って下さい! (2018年11月26日 16時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
サングリア - 長くてすみません…(´-ω-`)出来たら2つ宜しくお願いします!更新頑張って下さい (2018年11月24日 7時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
サングリア - クルル、クローリーなどの上位吸血鬼に気に入られて心配される。吸血鬼にしようとしている。渚は四鎌童子、アシェラに出会い、話をしたことがある。四鎌童子と一緒に3年間行動した。渚はその事を覚えていない。かなり謎に包まれた渚の過去 (2018年11月24日 7時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢秋 | 作成日時:2018年2月10日 2時