検索窓
今日:1 hit、昨日:38 hit、合計:373,694 hit

私、マ(フィア)女(準幹部)のキ○! こっちは命の危機! ページ40

「で、本来の要件はなんですか?」
あとエリスちゃんから離れて下さいこの中年が。
子供の教育に悪いだろうが。これでも私(の肉体年齢は)十一だぞ、十一。
「うう、なんか今非道い事を云われた様な気がするけど……」
「気の所為ですね」
「気の所為よ」
「そうかい……」
エリスちゃんは、目の前で凹む首領を、道端の吐瀉物でも見るかのような目で見ていた。
私は流石にそれは非道いと思ったから、せめてもの哀れみを込め、翌日に出荷される養豚場の豚を見るような目で見ておいた。
「うわ、なんか……傷付く」
首領が完全に凹んだところで、エリスちゃんは奥の部屋へ行った。

それを見届け、首領は今度こそちゃんと席に着き、話し始めた。
「却説、本題だ。Aちゃん、君に、『桜桃』に新たな任務だ」
私は驚愕した。先刻説明したように、『桜桃』に任務が回ってくることは本来非常に少ない。発足当時はまだ力量を試されていたし、格付けの意味もありほぼ毎日任務だった月もあったが、ここ数ヶ月は任務はなかった。
任務の少ない、名が付いた(ネームド)部隊はポートマフィアにおいては切り札のようなモノだ。

「『桜桃』に来る程とは、余程重要な任務ですね」
「そうだね。その任務は――」
首領は机の上にあったメスをダーツの的に向かって投げた。
メスは見事中心に命中した。
「行方不明となった坂口安吾君の捜索と、最近不穏な動きを見せている異能組織の調査。もし必要そうなら殲滅でも構わない」
最近不穏な動きを見せている異能組織、か。
恐らく『ミミック』の事だろう。矢張り私も何もせずとも巻き込まれるか。
「承知致しました」
「そして、前者の任務に関しては、最下級構成員の織田作之助君……ああ、彼太宰君の友人らしいけどね。彼にもお願いしてるから、必要ならば協力してくれ。それと、銀の託宣を渡しておくよ。これがあれば幹部だって顎で使える。まあ、準幹部のAちゃんなら使うまでもなさそうだけどね!」
首領は私に資料等を手渡し、笑顔で「善き便りを期待しているよ」と云った。







あれ、これ死亡フラグ?

命の危機と悪寒を感じた私は、逃げるようにしてこの部屋を出た。

狙撃手→←僕もうおうち帰る(泣)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (354 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
638人がお気に入り
設定タグ:文豪ストレイドッグス , 太宰治 , 転生   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

サングリア - いえのきあさん» 判りました!定期考査頑張って下さい。私も今日から考査です…(´-ω-`) (2018年11月27日 7時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
いえのきあ(プロフ) - サングリアさん» ありがとうございます!今はテストや課題があってなかなか更新できませんが頑張ります!終わりのセラフもテスト終わったらぼちぼち買うので、お待ちくださいませ! (2018年11月26日 22時) (レス) id: 75f23159f6 (このIDを非表示/違反報告)
サングリア - 黒の時代…更新頑張って下さい! (2018年11月26日 16時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
サングリア - 長くてすみません…(´-ω-`)出来たら2つ宜しくお願いします!更新頑張って下さい (2018年11月24日 7時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
サングリア - クルル、クローリーなどの上位吸血鬼に気に入られて心配される。吸血鬼にしようとしている。渚は四鎌童子、アシェラに出会い、話をしたことがある。四鎌童子と一緒に3年間行動した。渚はその事を覚えていない。かなり謎に包まれた渚の過去 (2018年11月24日 7時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:夢秋 | 作成日時:2018年2月10日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。