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「嘘だね。」
「え……？」
「嘘だって言ってるんだよ、それ。」
急な事で彼が何を言っているのか一瞬わからなかった。自分の声とは思えないほど冷たくて、怖いとすら思ってしまう。
それでも、僕の心を見抜いてくれたような気がして、ほんの少しだけ安堵してしまった自分もいた。
「君は虐められている、違う？」
その直後に彼の口から飛び出してきた言葉はあまりにも的確すぎて、つい起き上がって反論しようとしてしまう程には、僕はかなり動揺していたのかもしれない。
「い゙っ……」
石を投げられて頭に当たった所、殴られ、蹴られ、踏まれた所、全部が一斉に悲鳴を上げる。
目が熱くなって涙が溢れてしまう自分が情けなくて、悲しくなって、次々に涙に変わっていった。
「あっ、いきなり動いちゃ駄目…傷が広がっちゃうよ！横になってて！」
「兄さん……大丈夫だよ。相手も話したいみたいだし、壁にでも寄りかからせておけば？」
「うう……で、でも泣いてるよ？痛くない？」
痛い、痛いけど自分の不甲斐なさによる涙だから。何で僕はこんなに他者に迷惑をかけてしまうんだろう。
本当に小さく首を横に振っただけだったけれど、どうやら伝わったらしく、Jadeはそっと僕を壁に寄せて壁に寄り掛かれるようにしてくれた。
「ごめん、なさい…。」
「ううん、気にしないで！Obもよく怪我するから、手当に慣れちゃった。それがこうして誰かの役に立てているのなら嬉しいな。」
「僕は関係ないでしょ。」
「関係あるよ！いつも酷い怪我して帰ってきて…！」
「兄さんは手を出さないで。僕の問題だから。」
……何故？
ゾワリ、と悪寒に似たそれが背中を走ったような気がした。嫌な予感がした。
手当、酷い怪我、手を出さないで良い……自分の問題だと、受け止めるその姿勢。
もしかしてObsidianも虐められているんじゃないか。だから、僕が虐められていることに気づけたんじゃないか、そんな予想が積み上がっていく。
不安と驚きと心配と、色々な感情がごちゃごちゃになってObsidianを見る。
Jadeは本気で心配しているようだったけれど、最終的には「Obがそういうなら……」と大人しく引いていた。
Obsidianの目つきが悪くなっているように見えたのは、彼が目を細めていたからなんだろうか。
虐め、それが酷い物であることを僕は知っている。
それなのに、彼がそのことに関して話している時の顔が何処か楽しげに見えたのは、僕が疲れていたからかもしれない。
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螺子 - 続きが気になる病に罹りました!!のんびり更新待ってます〜!! (2023年2月1日 17時) (
レス) @page19 id: ef6865ad9b (このIDを非表示/違反報告)
もふわた【きまぐれ極低浮上】(プロフ) - 星雪桜さん» コメントありがとうございます、シャタド君にはネガティブのために(大抵が度を過ぎた)悪戯をしてほしいな、と……完全なる幻覚ですが、やんちゃしていてほしいですね…！！ (2023年1月14日 13時) (レス) id: 16b00589d0 (このIDを非表示/違反報告)
星雪桜(プロフ) - そちらのお宅のShattered、ちゃんとネガティブ採取しようと動いて… ｶﾜｲｲ。(本当はそれが正しいのですが)初コメ失礼致しました。 (2023年1月14日 11時) (レス) id: 2d02a9e0d3 (このIDを非表示/違反報告)
もふわた【きまぐれ極低浮上】(プロフ) - 宇治露 歩阿さん» 思いついたら気ままに書いていこうと思います。 (2023年1月13日 8時) (レス) @page9 id: 16b00589d0 (このIDを非表示/違反報告)
宇治露 歩阿(プロフ) - 新作楽しみにしてます (2023年1月13日 0時) (レス) id: 0bb7a6f5d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふわた【きまぐれ極低浮上】 | 作成日時：2023年1月11日 19時
