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バレンタイン / 椿 蛍 ページ5









「Aッ……!!」

「椿!?」





「帰ろうか」と、蛍が言い、私達は寮に戻っていた。
そんな中、後ろから私を呼ぶ聞きなれた声がし、振り返ると彼の名前を呼んだ。





「探したんだけど!」

「ご、ごめん。ちょっと街に…」

「なんか足りないものとかあったの?」

「いや、そういう訳じゃ」

「チョコレート買いに行ってたんだよ」





確かにチョコレートを買いに行ってたけど、何となく椿には言いにくかった。
だから、代わりに蛍が言ってくれたんだけど…。





「チョコレート?誰かに渡す予定でもあったの」

「部員の皆に…」

「一袋じゃ足りなく無い?」





蛍から貰ったチョコレートを指さした。
やばい、と思い隠そうとしたら、蛍が「それは俺があげたチョコレート」と、打ち明けた。
先程から蛍は悪意はないだろうけど、椿の傷を抉るようなことを言う。

それでも椿は、気にしないといった素振りで口を開いた。





「…今更って思われるし、諦め悪いなって言われるかもしれないけど、俺のチョコレートも受け取って欲しい」

「え……」





蛍が私に渡したチョコレートを突然返して欲しいと言われ、よく分からないまま返した。
すると、蛍は椿の横に並び、二人して私にチョコレートを差し出す形になった。





「待ってるって言ったけど、ミヤがここまで本気なら俺もそんな事言ってられない」

「蛍……。A、嫌ならどっちも受け取らなくてもいい。でももし、少しでも気があるなら、俺か蛍のチョコレート…受け取って欲しい」





『俺の気持ち(チョコレート)、受け取ってください』







ハッピーバレンタイン!







スノ−フレ−ク/一色葵→←◇



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蒸田。(むしだ)(プロフ) - くっ…蛍からチョコを貰いたい人生だった… (2019年2月17日 7時) (レス) id: f91a58f64c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花言葉企画参加者一同 x他1人 | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年2月14日 22時

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