普通 ページ18
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「はーい」
『はーい、て』
ミンギュと初めて電話したな、そういえば。
低い声は、直接聞くのとは少し違って聞こえる。
不思議だ、久しぶりだからか、緊張する。
「忘れ物？」
『…ねーえ、なんでさあ』
「え、なによ」
『超普通じゃん！』
向こうでミンギュがきゃん、と吠えた。…実際吠えたわけではないけど、口調がほんとにそれだった。
それに、普通なのはむしろミンギュの方だ。
わたしなんか、謎の緊張感で ジョンハンのカバンを掴んでるんだ。ジョンハンはめんどくさそうな顔をすると、おほんと咳払い。
「ふ、普通だよそりゃ」
『…今友達といるのー？』
「ああ、まあ、友達」
『ふうん。じゃあ俺行くね』
「あ、はいはい、おやすみ」
テリンッ、と軽い音のあとに、力が抜けた。
ミンギュの声、かっこよくない？え、おかしい。
そもそもなんで掛けてきたんだ？忘れられたわけじゃないってことはわかったけど。
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「小僧はなんだって？」
「小僧て…。なんか、わたしもわかんない。生存確認？」
「ま、よかったね。てことで俺は帰りまーす、階段あがる体力ないんで」
「…ありがとう、ジョンハンも気をつけてね。道で寝ちゃダメだよ」
歩みのしっかりしたジョンハンは「するかよ」って、お酒飲んでないんじゃないかってくらいサッワヤカフェイスでひらひらと手を振った。
部屋の前から、来た道を見てみると、さすがにマイペースジョンハンももういなかった。
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ミンギュは、大学はちゃんと行けてるかな。ちゃんと起きれてるのかな、なんて、ほんとにわたしは保護者なのかもしれない。
電話の向こうは少し賑やかで、いろいろな声が聞こえて、根拠はないけどミンギュの周りは人がたくさんいるんだって少し安心した。
安堵なのか、なんなのか、理由のないため息をひとつして、お湯を沸かす。
ソファにもたれてテレビを見ていると、インターホンが鳴った。
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an - あ〜信じられんくらい大好きです。文章の書き方がドンピシャすぎてずっとドキドキしてました。また作者様の作品が読めますように、待ってます…！ (2022年12月7日 16時) (
レス) @page45 id: aeade8b6ee (このIDを非表示/違反報告)
tyai - 大好きです〜！更新待ってます!! (2022年11月24日 3時) (レス) @page41 id: 4eebb26101 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - うわーーー！！大型犬ミンギュ、、可愛すぎる、 (2022年9月10日 1時) (レス) @page38 id: 0051795449 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめまる(プロフ) - 私の好みドンピシャの作品です！！もしかしたらもう更新されないかもしれませんが待ってます！！ (2022年9月10日 0時) (レス) @page38 id: dfcab48ce3 (このIDを非表示/違反報告)
ダオ(プロフ) - 続きが気になります！また更新頑張ってください！ (2019年10月30日 0時) (レス) id: 8140470c2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：towa
| 作成日時：2019年4月14日 22時
