交わらない平行線

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応援する、と小夜に言ってもらって少し心は軽くなったもののえいちゃんとの関係が進展するわけではなく。特に変わりのない生活を何となく、過ごしていた。
そんな中に、いつもと変わることが1つ。



「同窓会のお知らせ、かぁ…」

通っていた中学の1年2組の同窓会をする、という知らせだった。
中1の頃といえば、そらも同じクラスだったはずだけど…そらにもこの知らせは届いたのだろうか。と、思った時にタイミングよくLINEが届いた。


そらちぃA、同窓会のお知らせ届いた?


ちょうどそらから、同窓会の話。


Aそらも届いてたんだね!私も届いたよ

そらちぃあーやっぱか。で、Aは行く?


そのLINEを見て少し悩む。
行くかどうかは全然考えてなかったな…というか、中1の時仲良かったのは他クラスの女の子だったから、特別行きたいと思っているわけでもない。
少し悩んだ末、カレンダーと予定日を見合わせながら曖昧な返事をした。


Aその日に予定がなかったら行くかも。そらは?

そらちぃ俺もその日に予定がなかったらって感じかな。Aが行くなら行こうと思ってたけど

Aうーん、私もそらが行くなら行こうと思ってた笑 じゃあ取り敢えず参加するって言っておこうかな


決定ではないけど取り敢えず行く方向で、みたいな感じでそらとの話は落ち着いた。
幹事であろう、連絡してきた男子に今のところ行く方向で、と連絡を入れた。
アバンティーズ、忙しいって言ってたのにそらはあの日空いてるのかな。でも、暫くLINEを交わすだけだったから久し振りに会えるのは楽しみかも。


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同窓会の話もひと段落つき、小夜と話してたことをふと思い出す。


『協力出来ることとかあったら、何でも言ってね？まぁ、相手が特殊だからあんまり力になれないかもしれないけど…笑 相談とかはいくらでも乗るし、ね！』

と言ってくれたものの、進展があまりになさすぎて協力してもらうことも相談に乗ってもらうこともない。
忙しい中会おうなんてとても言えないし、恋愛経験は全然豊富じゃないからこういう時にすべきこともわからない。
取り敢えず、今の状況をそのまま報告してみることにした。


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