33. ページ33
.
「んー…」
目覚めはあまりスッキリしない
殴られたように頭が痛かったのだ
体を起こすと、隣のベッドに眠る樹
どうやって部屋に戻ってきたのかもわからない
昨日は壱馬さんと慎くんと呑んで…
あまり思い出せない昨夜の出来事
"愛してるよ"と聞こえた樹の声は、夢の中での出来事だったのだろうか
二日酔いで痛む頭を抱え、
壱馬さんと慎くんに失礼なことしてないかを気にしながらシャワーを浴びた
樹が昨日あの金髪美女とどうなったかは知らない
喧嘩したわけでも、浮気されたと決まったわけでもないけど
なんだか顔を合わせる気にはならなくて
ささっと準備を済ませた私はまだ樹が眠る中、先に部屋を出た
一足先に現場に入り、2階のバルコニーに上がり時間を潰す
昨日より雲が多い空は、私のスッキリしない心の中を表してるみたいだった
二日酔いの重い体にミネラルウォーターを流し込みながら
現場入りしてくるスタッフや、エキストラ、メンバー達を上から眺めた
壱「ここだと思った。準備お願いしますってよ」
後ろから声がして振り向くと、壱馬さん
樹…が来るわけないか…
「あ…昨日ありがとうございました」
壱「いーえー」
「私失礼なこと言いませんでした?」
壱「いや?博多弁可愛かったよ」
クスクス笑う壱馬さんの様子を見て
あー私多分壱馬さんと慎くんに変な絡み方したんだろうなと予想はついた
「樹昨日どうだったんだろう…」
ボソッと呟いた言葉に
壱「樹はAちゃんしか好きじゃないよ」
にっこり笑う壱馬さんは自信たっぷりにそういった
.
34.Itsuki side→←32.Itsuki side
746人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぬう(プロフ) - 彩華さん» いつのまにか長編になってしまってるから読むの大変でしたよね!?最初から読んで頂けたなんて嬉しすぎます!!!頑張って樹君とイチャつきまくるので懲りずにお付き合いください(^^) (2019年7月30日 23時) (レス) id: 1bdd3ad000 (このIDを非表示/違反報告)
彩華(プロフ) - 最初から一気に読んでしまいました!!もう発狂発狂発狂です(笑)いっちゃんかっこよすぎます〜!!!これからも更新楽しみに待ってます! (2019年7月29日 16時) (レス) id: 303c26c9ac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぬう | 作成日時:2019年7月17日 14時