31.Itsuki side ページ31
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腕にまとわりつくマリーは俺をホテル近くのバーに連れてきた
『俺こんなとこで飲んでる暇ないんだよね』
マリー「そんなに焦らないでよ」
『俺あんたがうざいって話しに来たんだけど』
どれだけ冷たく接しても、ベタベタと俺にくっついてくる
気持ち悪い…
どこからやってくる自信なのか、撮影中からアナタは絶対私を好きになるわと。
そんなわけねーだろと思いながら、はいはいと適当な相槌を返す
どうでもいいマリーの話を聞いて1時間は経っただろう
あんたとどうなるつもりもないと言っても聞く耳を持たない彼女。
『もう帰ってい?俺あんたホント嫌い』
マリー「あの子の何がいいのよ」
『全部』
マリー「それは答えにならないわ」
ほんとにしつこい女だ
これだけ嫌いだという態度を出してもまだめげないのか
『ピンポイントでここが好きなんてない。Aがいなきゃ俺はここにいない。存在が特別。他に何か聞きたいことある?』
マリー「そんなこと聞いたら余計に奪いたくなるわね。現に向こうは怖気付いてるじゃない。私に何も言ってこないもの」
フフンと笑うこいつは性格が悪いと思う
Aは仕事だから我慢して何も言わないんだ
マリー「このまま私に樹をくれるつもりかも」
話たってキリがない
日本に帰ればもう会わないだろうし
明日の撮影さえ乗り切ればサヨナラだ
もう帰ろうと思った時、タイミングよく壱馬さんからの着信
『はい』
壱「樹?まだかかりそう?」
『もう戻ります』
壱「じゃあ俺と慎の部屋に寄って?」
『…?わかりました』
ぷつっと切れた電話
マリー「まだ明日もあるもの。今日は明日のために作戦でもねるわね?」
ニコリと笑ったマリーは無視して俺は金を置いてバーを出た
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ぬう(プロフ) - 彩華さん» いつのまにか長編になってしまってるから読むの大変でしたよね!?最初から読んで頂けたなんて嬉しすぎます!!!頑張って樹君とイチャつきまくるので懲りずにお付き合いください(^^) (2019年7月30日 23時) (レス) id: 1bdd3ad000 (このIDを非表示/違反報告)
彩華(プロフ) - 最初から一気に読んでしまいました!!もう発狂発狂発狂です(笑)いっちゃんかっこよすぎます〜!!!これからも更新楽しみに待ってます! (2019年7月29日 16時) (レス) id: 303c26c9ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬう | 作成日時:2019年7月17日 14時