29. ページ29
.
キャップを深くかぶった樹と手を繋いで
暗くなった道を歩く
「夜の雰囲気ってなんか好き」
『ちょっとわかるかも』
他愛もない会話
こんな時間も、必要だから
「何食べる?今日」
『俺オムライスの気分』
「糖質制限はいいの?」
『今日はいい〜!』
ポンポンと必要なものをカゴに入れて
スーパーを後にする
「もーすぐ福岡でフェスあるね」
『地元ってなんかアガるよね』
「久々に実家帰ろうかな〜」
『俺も行きたい』
「行っておいで〜」
『そうじゃなくてAの実家』
突拍子も無い樹の発言に、思考が停止する
「え?私の実家?」
『だめ?』
「え…多分ダメじゃない…」
ダメじゃないけど、彼女の親に会うのって抵抗あるもんじゃないの?
そう思いつつ、樹の方から来たいと言ってくれたことが嬉しい
「お、お母さんとお父さんに一応聞いとく」
『うん。よろしく』
私もいつかは樹の実家にご挨拶に行く日が来るんだろうか?
義理のお母さんとギクシャクドロドロ〜なんて、ドラマみたいな展開流石に無いよね?大丈夫だよね
頭の中、1人でいらぬ心配をしながら樹の隣を歩く帰り道。
顔が面白い事になってるけど何考えてんの?という樹の失礼な発言は聞かなかった事にしてあげよう
.
750人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぬう(プロフ) - kanoさん» 何度も嬉しいコメント下さりありがとうございます!! (2019年7月19日 13時) (レス) id: 6ebe771875 (このIDを非表示/違反報告)
kano(プロフ) - もう!最高です! (2019年7月7日 22時) (レス) id: 07e090ba1c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぬう | 作成日時:2019年6月24日 19時