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45.Itsuki side ページ45
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家に帰ったらAはいなくて
その代わりに受信していたメッセージ
早く謝りたい気もしたけど
1人で考え事をするのもたまには悪くないかな
いっそLINEで謝ろうかと、アプリを開いたが
なんて送ったら良いのか指は動かない
まるでAと付き合う前のような静かな夜
あの時と違うのは、部屋にAの物がたくさん置かれてあること
リビングに設置されたAの物が置かれた棚
あまりそこをまじまじと見たことはなかったけど
お気に入りのピアスやリングが置いてあるケースの横には
綺麗に並べられたRAMPAGEのCD
細長いケースの中にはツアーのフラッグと俺が作ったプロデュースグッズ
こんなにもRAMPAGEを愛してくれている彼女に
心底酷いことを言ったんだと
改めて突きつけられた気がして、心臓が締め付けられる
明日直接謝ろうとアプリを閉じて
スマホの電源ごと落とした
考えるのは辞めようとシャワーを浴び
1人で入ったベッドにAの温もりはなくて
ただただ広いだけのそこは
虚しさと寂しさが入り混じった俺の体を
機械的に温めているようだった。
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作者名：ぬう
| 作成日時：2019年5月24日 1時
