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バシバシと切られるシャッターと
それと共に光る照明
コロコロと角度を変えるメンバーは今日もカッコいい
こんな時にまで無意識に樹を追ってしまう自分に、
若干悔しい気持ちになりつつ撮影を見守った
撮影が終盤に差し掛かった頃
ソロ撮影中のメンバーたち。
翔吾さんに何か言われた樹はこちらに向かって歩いてくる
『ちょっと…』
「陸さん!私なおしますよ!」
私に向かって口を開いた樹
それを遮るように咄嗟に前髪を気にする陸さんの元へ逃げ出してしまった
陸「…樹謝りにきたんじゃないの?」
ボソリと呟いた陸さんに
「今は仕事中だからいいんです。」
自分にも言い聞かせるように発した言葉
私の頭をクシャリと撫でた陸さんは
無理しちゃダメだよ
とだけ言うと、私が届くように少し屈んでくれた
陸さんの前髪をコームで整えて
軽くスプレーを振る
後ろから微妙に感じる視線と、
クスクス笑う陸さん
陸「こんな時にも嫉妬は健在みたいだよ」
「樹ですか?」
陸「うん、俺すっごい睨まれてる気がする」
「無視していいです。年上睨むなんて樹最悪」
陸「って、思ってる顔じゃないじゃん」
「えっ?」
陸「早く仲直りしたらいいのに」
困ったように笑った陸さんは
ありがとっと言うとカメラ付近に待機している
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作者名:ぬう | 作成日時:2019年5月24日 1時