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少し気まずそうにこちらを見る樹と目があった
…けど、俯いて、目をそらしてしまう
一連の流れを見ていた壱馬さんが
テーブルの下で私の手首をきゅっと掴んだ
パッと壱馬さんの方を見ると
『おいで』
口パクでそう言った壱馬さんは立ち上がり
トイレいってきまぁす と席を立つ
「あ、私も…」
そう言って壱馬さんの後を追った
ランペの個室から少し離れた所で止まった壱馬さんは
私の顔を覗き込むと
『あれはちょっときつかったな?』
ははっと笑いながら私の頭を撫でた
『ごめんなぁ?スタイリストさん2人呼ばんがえかったな?』
頭を撫でたままそう続ける壱馬さんに
ふるふると首を振った
「壱馬さん、お兄ちゃんみたいですね」
そう言って笑ったら
『兄貴と思ってええよ!特別!』
冗談ぽく応えてくれた壱馬さんになんだかホッとした。
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作者名:ぬう | 作成日時:2019年5月24日 1時