Anthem 6

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確かめてみて？と言われても、どうしたらいいのかなんてわからないけど

隼「玲於は素直じゃないからさ」

あぁ、確かにそれは言えてる。

クックッと肩を揺らして笑うはぁ君
この人笑い方のレパートリー多いな、なんてどうでもいいこと思いながら

「はぁ君」

隼「なにー？」

「玲於くんち、連れてって？」

多分とんでもないこと懇願してる。


一瞬驚いたようにパチパチと瞬きしたはぁ君は
パァっと笑顔になると

隼「うん！うん！いこいこ！！」

ニコニコしながら私の腕を引っ張る

私の住む寮とは反対方向なこと、
はぁ君と家が近いことしか知らない玲於くんの家

まだ1度も行ったことがないのは、私が玲於くんに

『装備フライパンとかでラスボス行くくらいの感覚だよ！？』

なんて言っちゃったから。
私に合わせてくれてるんだろうなって事くらい
いくら私が恋愛初心者だからと言ってもわかる

隼「はやく！いくよ！！」

鞄の中に荷物を詰め込む私を急かすように
はやくはやくと連呼するはぁ君に
もう、まってよ って言いながら

これじゃどっちが玲於くんちに行きたい人なのかわかりゃしない


パンパンに荷物の入った私のトートバッグを
ひょいっと持ち上げたはぁ君

「自分で持つよ！！」

隼「いーの！はやく！」

てかこんなに何持ってきてんの？と笑いながら私のバッグを眺めて

隼「しゅっぱーつ！」

遠足気分みたいなはぁ君は、早足で事務所の中をすり抜ける


私は手ぶらでその後を追いかけながら
玲於くんびっくりするかな？って、迷惑じゃないかな？ってそんな事ばっかり考えながら歩いた


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