Anthem 6

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「私も今日の撮影しんどかった」

涼「時間かかったのが？」

「それもだけど…玲於くんの撮影全然見れなかったの」

隣の玲於くんをチラッと見上げると
ぱちっと目が合う


「エキストラでも、モデルでも、玲於くんが他の人といるところ見るの苦しくて」

ねぇもう、我慢しなくてもいい？

「だって…」

遠慮しなくてもいい？

「玲於くん大好きだから」

皆の前で堂々としててもいい？


ふふっと笑う私を、ヒューっと茶化す小学生みたいなはぁ君


龍「もーなんやお前ら急にめちゃめちゃ良い雰囲気だすやん」

涼「龍友くん妬まない妬まない」

亜「しれっとずっと手ぇ繋いでんの。やだね〜」

隼「そんな事言ってさっきチュー仕掛けてた時1番ヒィヒィ言ってたわけじゃないですか」

メ「亜嵐くん1番ときめいてたよね笑」

裕「皆Aと玲於がくっつくのずっと見守ってたしな」

「ずっと…？」

玲「もう！余計なこと言わないで！てかもう喋んな！！！」


ペラペラ喋る先生を止めようと頑張る玲於くんだけど
先生を止めたところではぁ君が喋り、はぁ君を止めれば龍友くんが喋る

裕「ずーっとA好きやったんやて玲於！」

そんなこんなでここ1、2年の玲於くんの想いを見事なパス回しで話切った清々しい顔の3人

…と、頭から湯気出るんじゃ？と思うくらいに耳や首まで真っ赤になった玲於くん

最悪だと呟く玲於くんだけど
私は知れて良かったと思ってる

返事をくれないって、泣いた日もあったけど
GENEと私達の事を考えてとった彼の行動は間違いじゃないって
そんなことで泣くなって、あの頃の自分に言ってやりたい


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