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「はぁ君」

隼「ん?」

「玲於くんと喧嘩したことある?」

隼「玲於?」

「うん」

その日の帰り、はぁ君を捕まえて聞いてみた

隼「玲於と喧嘩したの?」

「んー…」

隼「玲於今日怒ってなかったじゃん」

「そうなんやけど…目が…」

隼「目が?」

「目が1回も合わん…」

確かにあの時、全部忘れてって言った
玲於くんの話も聞かずに逃げた

でもそれは、今まで過ごした時間も全部忘れてって意味じゃないのに。

隼「なんかあったの?」

「なんか…」

迷った。
お兄ちゃんみたいな存在だとしても、これをはぁ君に言うべきなのか。

こうやって私はまた、人に甘えて生きていくのかと。

「なんもない。考えすぎなんかな!」

隼「うん?」

自ら話しかけといて申し訳ないけど…

頭にはてなを浮かべるはぁ君

隼「何があっても俺はAの味方だよ?」

にっこり笑ったはぁ君は、ポンポンと私の頭を撫でる

私の周りの人たちは、どこまでも優しい
泣いてすがりたくなるほどに。


隼「考えてばっかりいても幸せにはなれないよ」

核心をつくようなはぁ君の言葉
勘が鋭いはぁ君には、つくづく見透かされてる気がする

隼「Aの頭で考えてもさ、たかが知れてる」

「失礼な!!」


"だからいつもみたいに笑ってなよ"


ふわりと優しい笑顔のはぁ君は、囁くようにそう言った

「ありがと…」

隼「帰ろっか。今日は俺が送ったげる」

そういったはぁ君に連れられて寮までの道のりを歩く

帰り道、普段グループにいたらそんなに喋らないはぁ君がよく喋ったのは
私を気遣ってなのかもしれない


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設定タグ:GENERATIONS , LDH , 佐野玲於   
作品ジャンル:恋愛
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美紀 - 移行おめでとです気温の変化が激しいので気を付けて更新大変だと思いますが頑張ってくださいね応援してます (2019年12月23日 12時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぬう | 作成日時:2019年8月12日 1時

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