検索窓
今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:241,415 hit

19. ページ19

.


翔吾「A、顔…あげて?」

優しい声のまま優しい顔のまま私を見つめる翔吾

翔吾「俺ね、Aがこの世界に入ってどれだけ必死にもがいてきたか何となくわかる気がする」

「ほんとに?」

ほんとだよと、ふふっと笑った翔吾。

翔吾「この短い間で苦しい事もあったでしょ?それなのに、GENEのためにって踊り続けるAに惹かれて仕方ないよ。」

スッと小さく息を吸う彼

翔吾「Aが玲於さんの事好きなのはわかってる。だけど…1番近くにいたい…好きだよ」


翔吾はずるい

そんな風に想われたら、嫌でもときめいてしまう

でも、玲於くんに気持ちがあるのにこんなこと思う自分は
もっともっとずるい

どれだけ追いかけても届かない玲於くんを想うより、翔吾と一緒にいた方が幸せかもしれない

でも、そんな気持ちで翔吾と向き合うのは
彼の気持ちを踏みにじるのと同じこと

「翔吾…」

翔吾「ん…?」

「私、翔吾のこと大好き…でもね…翔吾の事は、同じステージで踊るアーティストとして、お兄ちゃんとして好きや。」

翔吾「うん」

「だから…ごめんなさい…でも、私にこの感情を教えてくれて、好きになってくれてありがとう」

翔吾「…っ!はぁ〜!!」

「なに!?」

翔吾「こーゆー時はね、思いっきり振らないと!俺Aの事吹っ切れなくなるでしょ!」

「ごめっ…」

翔吾「嘘嘘。冗談。そんな顔しないで?」

私の頭を、クシュッと撫でた翔吾

翔吾「明日からはまた…前みたいにお兄ちゃんでAに向き合うから…」

「うん…」

翔吾「抱きしめていい?」

「…ええよ」


私の腕を軽く引っ張り、自分の胸に閉じ込めた翔吾

小さく息を吐きながらギュッと力を込めて、私の髪を愛おしそうに撫でる彼の鼓動を聞きながら
私も翔吾の背中に腕を回した


.

20.→←18.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (116 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
523人がお気に入り
設定タグ:GENERATIONS , LDH , 佐野玲於   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

美紀 - 移行おめでとです気温の変化が激しいので気を付けて更新大変だと思いますが頑張ってくださいね応援してます (2019年12月23日 12時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぬう | 作成日時:2019年8月12日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。