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「先生」
裕「ん?どした?」
「翔吾…なんか言ってた?」
裕「気になるんか?」
「んー…うん」
おうおう、と立ち上がった裕太くんは
付いて来い、とテレビ局の廊下を歩き自販機前の椅子に腰掛ける
はい、と小銭を差し出した先生はアゴで自販機を指す
「ん、先生はどれ?」
裕「んー、炭酸」
「あーい」
炭酸とカフェオレのボタンを押す
「ご馳走さまでーす」
そう言ってカフェオレを開ければ、うぃ〜と言いながら炭酸に口をつける裕太先生
裕「翔吾はさ、」
おもむろに口を開いた先生は、目は伏せたまま言葉を紡いだ
裕「僕Aが小さい時から頑張ってたの知ってたから、オーディション受けないって選択は正直驚いてんねんて」
「うん」
裕「昔のAだったら、誰かを支えるために自分がそこに残るなんて選択なかっただろうから
それくらいGENEが特別って、そう言える場所があるのが羨ましいって思いながらサポメンとして踊ってたらしいんや」
伏せたまま、続ける
裕「でもそれが違うんやなって、HOTSHOTの時に思ったんやって」
「…なにが?」
裕「特別な場所があるんじゃなくて、Aが特別な場所を作ってるんだって思ったんやて」
そう言った先生はニコリと笑って私と目を合わせた
裕「現にそうやん?Aが入ってから、むさ苦しい男の中に女の子がおるだけで華があるしさ。」
「そんなことない」
裕「世間の目はそうやで?」
お前はもっとエゴサしろ、と冗談っぽく笑う
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美紀 - 移行おめでとです気温の変化が激しいので気を付けて更新大変だと思いますが頑張ってくださいね応援してます (2019年12月23日 11時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
ミル(プロフ) - 初めて感想コメント書かせていただきます もう何というか本当に好きです(語彙力) 更新すごく楽しみにしてて もうほんとに更新してくださってありがとうございます!泣 これからも楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年8月19日 3時) (レス) id: cee8faad11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬう | 作成日時:2019年7月17日 2時