change 〜Another story 10〜

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"誓いのキス"なんてものは、恥ずかしくてさっさと済ませた

顔が赤い樹は、

『メンバーの前でやるのはやっぱしんどい…』

そう言って俯いていた


チラッとランペの皆の方をみると、男子高校生並みにソワソワニヤニヤしていて…
確かに樹の気持ちはよくわかったよ…笑


その後の披露宴で久々に喋ったランペの皆は、8年経って色気もかっこよさも増しているけど
中身はあの頃と変わらない

優しくて、仲間想いな彼らだった


陸「よかったねぇ〜！本当によかった〜！」

式の前から泣いていたという陸さんはもう目が腫れていてほぼ開いてないし、誰かに飲まされてべろべろになっているたっくん…

陣「おい誰や〜たっくん潰したの」

北「健太さん」

健「シッ！言わないっていったじゃん！」


もう樹は、彼らは、遠い世界の人たちになってしまったんじゃないかって思う時もあったけど

どれだけ有名になって、ドームをお客さんで埋め尽くせるようになっても
変わらず私に笑顔を向けてくれる皆にホッとした


山川「綺麗すぎる〜〜！！自分のことみたいに嬉しい〜〜！！」

岡村「ごめん、もうずっとこの調子で…」

「山川さん！岡村さん！」

陸さん並みに泣いてる山川さんと、背中をさすりながら苦笑いの岡村さん

2人にも、随分お世話になった

樹と会えない間、1人じゃないって思えたのは
2人が私を気にかけて、樹の仕事の事とか教えてくれてたからだと思う


パッと顔を上げると、賑やかな私達の周りから少し離れたところに優しい顔で私達を見守る両親が見えた

そうだよね…
両親がいなければ、私は今ここにはいないから


ねぇ、見て？
私、こんなに素敵な人達に出会えたんだよ

一生そばにいたいって思える人と出会えたよ

お父さん、お母さん、 私を生んでくれてありがとう


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