change 〜Another story 10〜

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4年前からアカリは、私に樹を忘れて進んだ方がいいと
新しい出会いを準備してくれようとした


2人で色んな街コン行ったり、アカリの職場の男の人とご飯行ったり
アカリに婚活アプリ入れさせられた事もあった

きっと彼女が急に上京してきたのは、私に前を向かせるためだったんだと思う


でもそれが出来なくて
どこに行っても、誰とご飯を食べても、私の中に樹の存在がある

毎日毎日Instagramチェックして、モバイルもみて
もちろんライブにも行った

もうあの頃には戻れないとしても忘れられない


アカリ「もう…終わりにしなよ…」

アカリに何度この言葉を言われただろう

「できないよ」

アカリ「だって…8年だよ？1回も会いに来ないまま…」

アカリの言いたい事はよくわかる

この前久々に会った山川さんにも言われた

"いつまで待つの？"って。


迎えにきてくれると信じて待ち続けた
樹はどんどん大きくなって、今じゃランペだけでドームツアーまで回るようになって



本当に、届かなくなった。



「お待たせしました〜」
「あ、ありがとうございます」

笑顔の店員さんが運んできてくれたご飯は多分美味しかったと思う

色んなことを考えて、あまり味を覚えてない。


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