【ハイキュー】初恋の味 -2-【西谷夕】

53話 ページ9

〜菅原side〜



.




菅原「……はぁ」



西谷が去ったあと、俺は虚無感に襲われていた



菅原「…」




たった数日間、短い時間だったけど
Aと一緒に過ごせてよかった


…本当は、まだまだ一緒に居たかったけど


でもこれで良かったんだ





菅原「……清水。居るんだろ？」


「……」



少しの沈黙のあと、体育館の影から清水が姿を現す



清水「…ごめん、勝手に覗いて」

菅原「あー、いいのいいの！その辺は気にしないで」



…まぁ、割と最初の方から見てたの気付いてたし



清水「…あれで、良かったの…？」


菅原「…俺は良かったと思ってるよ」

清水「嘘つき(ｽﾞﾊﾞｯ」


うっ…(= =；)←



菅原「ひ、ひどいな…(苦笑」

清水「良かったって顔、してない。本当は…」


…っ

菅原「し、清水も！…西谷の事、好きだったんだろ？」


清水「……うん、好き」



あ、珍しく素直だ( º_º )



菅原「なんか…お互い報われないなぁ(苦笑」


清水「…でも、私は諦めない」

菅原「清水…。俺にもそのメンタル、ちょっと分けて欲しいよ^^;」


ははは、と笑う俺を

清水は真剣な目で見つめた




菅原「…清水？」



清水「だから」






ぎゅっ…



菅原「…！」



一歩近づいたと思ったら

俺の両手を、清水の両手が優しく包み込んだ


甘い香りとともに、じんわりと体温が伝わってくる




清水「頑張って、お互い幸せになろう！」


菅原「っ……お、おう！」



少し遅れて返事をすると、満足そうな顔をして離れていく



清水「うん…(ﾆｺｯ。…じゃ、また明日ね」


そう言って清水は帰っていった




その後ろ姿を見つめたまま
俺はどきどきと煩い心臓に、そっと手を当てる




菅原「……っ、あんなの、反則だろ…//」




…まったく


どうしたもんかなぁ…(- -;)

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