第087話・思慕 ページ41
「うん。私も見ていて楽しかった。アフロディが本気なことをよく分かったし、何より円堂から多くを学んでいるのはアフロディなんだろうって思った」
「うん━━━━━円堂くんからはいっぱい教えてもらった。だからもし次があれば一緒に戦いたい気持ちもあるけど、ライバルとしてフィールドに立つのも悪くないと、思っているんだ」
アフロディのそれは本心だ。だからAも嬉しそうにアフロディの話を聞いて笑っている。
「でも、やっぱり悔しいな。世界の舞台で活躍するところ、君に見てもらいたかった」
「FFIだけが世界の舞台じゃないでしょ？ 私は、アフロディが来年FFで世宇子中のアフロディとして出てくれるのを楽しみにしているよ」
「！ ほんと？」
「うん」
「…うれしい。もし対戦が叶ったら次は勝つから！」
「勿論。次は私もFFに参戦するつもりだから」
自分のプレーを一番見て欲しかった人が目の前で、一番近いフィールドで見てくれると言うのだからこれに勝る喜びはないだろう。
「それで、あの…Aちゃん…」
「うん？」
「好きです。きみのことが、心の底から━━━━━━」
アフロディの視線は終始、穏やかで、溢れんばかりの純粋な気持ちが伝わってきた。
その声や、口調、視線に心酔してしまえば、きっと幸福なのだろう……。
Aの胸の奥に募る温かい気持ちは、確かなものだった。
「…うれしい、ありがとう。アフロディ…」
それは本心だった。
誰だって、好きな
「でもごめん━━━━━━、きみの気持ちには、答えられない」
Aは夕日を背に苦笑のような微笑を浮かべていた。
「…私、まだケジメをつけていないの。
ちゃんとケジメをつけて、向き合わなきゃいけないの。
それまでは……誰の好意も受け入れられない、ごめんなさい」
「…………」
すぅっとアフロディが息を吸った。
「わかってたよ」
「アフロディ…」
「別の人にも告白、されたんだよね、きっと」
「！」
「やっぱり。うん…その人にも、そう答えたんだよね」
アフロディの問いに頷くA。
「そっか。じゃあ僕だけ特別ってわけにはいかないね！」
第088話・冬こもり、春咲く花を、手折り持ち…千たびの限り、恋ひわたるかも→←第086話・今日の試合
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夜空(プロフ) - 続き楽しみにしてます。天界の使徒の方で。 (2022年8月27日 23時) (
レス) @page44 id: 9767c8e410 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - これからも続きを楽しみに待ってます！アフロディ好きやわ〜( ＾＾ )あ、天界の使徒に一票！ (2022年8月27日 22時) (レス) @page44 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - これからもイナクロ編やGO編を楽しみに、陰ながら応援しています！まだまだ暑さが残りますのでお体に気をつけてお過ごしください、！ (2022年8月27日 16時) (レス) @page44 id: afad41e22a (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - コメント失礼いたします...！いつも更新される度に即飛びついて拝見させていただいています。元々アンケートはアフロディに投票していたのですが、今回の告白編を読んでさらに好きになりました。アフロディに500票ぐらい入れたいです。笑 (2022年8月27日 16時) (レス) @page44 id: afad41e22a (このIDを非表示/違反報告)
サカナ - 素晴らしい作品をありがとうございます!応援してます‼︎ (2022年8月25日 2時) (レス) id: 1825304d78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2022年5月30日 16時
