第290話・最後の戦い ページ7
「お前たち、準備はいいか?」
「響木監督!」
「あいつらに見せてやれ。お前たちのサッカーを!」
「「はい!!」」
響木の激励に円陣を組む雷門イレブン。
「さあ行くぞ、みんな!!」
「「おう!!」」
雷門イレブン、ダークエンペラーズそれぞれがポジションに着いた。ポジションに着いたAは分厚い曇りの空を見上げる。
(おかあさん、見てて…)
勝利を誓って―――。
「まあ、私が負けることなんてないんだけどね!」
余裕のある表情。この状況下でも笑っていられる彼女に対し、ベンチで見ていた研崎は「いつまでその余裕が続くか見ものですね」とこちらも笑う。
AはMFとして入る。
古株のホイッスルで、雷門キックオフから試合が開始される。
鬼道がドリブルで上がって行き、円堂は早くもダークエンペラーズ陣内へ攻めていく。
円堂にパスが渡り、風丸がブロックしに来る。
「来い! 俺の力を、見せてやる!」
と風丸は円堂とのすれ違いざまに瞬きの速さにボールを奪取した。
鬼道、土門が止めに来るのを疾風ダッシュで躱していく。今までにない速度で加速した彼に鬼道たちを目を見開いた。
ディフェンスラインにいる壁山に迫る風丸は、そのままシュートを繰り出す。エイリア石で強化された彼から放たれる強烈なシュートは壁山のザ・ウォールを軽々と破壊し、立向居のムゲン・ザ・ハンドを使い止めても余りあるパワーがあった。
「まだほんの小手調べさ」
鬼道は想像以上に彼らが強いことを実感せざる負えなかった。
立向居からAへボールが渡り、ドリブルで持ち込んでいく。
「来たなA!」
正面から風丸、右から染岡、左からマックスと3人に囲まれたA。
「A! こっちだ!」
右側にいた一之瀬が声をかけるが、それを宍戸がマークに入る。逃げ場ない。
彼女は前へ向き直り、加速した。
「スピード勝負か! 無駄だ!」
染岡、マックスがスライディングでボールを奪いに来て、風丸が正面から彼女に迫る。
Aはそれをものともせず空中へボールを上げた。それも予想していたように風丸がジャンプをしボールを奪おうとしたが、そこに影が差し込む。
第291話・ダークエンペラーズ戦 その1→←第289話・影山零治の娘
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活字不足卍(プロフ) - ここで衝撃の事実パート2。好きな声優さんは緑川光デス!好きなガンダムはブルーディスティニー1号機! (2022年6月9日 1時) (レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
Rico(プロフ) - 本当にすいすい読めてしまいました。すごく面白いし、読みやすいです。これからもがんばってください! (2022年2月9日 20時) (レス) @page23 id: 3a6a1a4cba (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 世界編とかでもっとかっこ良くなってくるので、お願します。 (2022年2月9日 12時) (レス) id: e2ae709354 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 凄く面白かったです。世界編楽しみにしてます。もう一度誰落ちアンケートしてほしいです。みんな (2022年2月9日 12時) (レス) id: e2ae709354 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 見てます!今でも更新される度見てました!とりあえずエイリア編完結おめでとうございます!更新が私の生きる糧なので続きもどうぞよろしくお願いします。 (2022年2月8日 16時) (レス) @page22 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:活字不足卍 | 作成日時:2022年2月4日 22時