第297話・ダークエンペラーズ戦 その7 ページ14
「もう1点も入れさせない！ 何があっても！！」
円堂がGKに入る。風丸はキーパーの円堂と戦いたかったのだ、と感嘆の声を上げる。
Aがディフェンスに行こうとすると円堂は声を荒げて「そこにいろ！ 必ずボールを届ける！」と言った。
唯一雷門イレブンのフィールドプレイヤーでピンピンしていたのがAだった。身体を張って守り切ったところで大きなダメージにはならない。だからこそ全神経を攻撃に回さなくてはいけなくなる。
Aは円堂の言葉を信じ動かない。本来であれば戻りたい欲にも駆られるだろうけれど、彼女は微動だにしない。
風丸のノーマルシュートが繰り出される。それはゴールを狙ったものではなく、円堂自身に向けたシュートだった。それを真正面から受け、吹っ飛ばされる円堂。けれどそれを体勢を崩されながらも手を伸ばし決してゴールには入れなかった円堂。
決して諦めない円堂の姿勢に、風丸ははじめての帝国戦や世宇子戦を思い出す。記憶の中の彼も、どんなに不格好でもボロボロになっても諦めることはしなかったこをと思い出す風丸。
その風丸の雰囲気を察したのか円堂は、何故エイリア石に頼ったのか、と問いかける。
「俺は強くなりたかった。お前や…Aのように」
風丸のその言葉にジェネシスと戦った日のことを思い出す。
『もっともっと特訓し、強くなれば、絶対勝てる！ 絶対勝てるからさ！』
円堂は自分を責めた。エイリア学園との戦いに必死になり、風丸の心と向き合わなかった。それが風丸を追い詰めていることも気づかなかったために―――
彼は風丸に向かいボールを渡す。
「来い！ お前の全てを受け止める！」
風丸は感情のままに円堂に向かいシュートを撃った。円堂はそれをゴッドハンドで受け止めた。そして再び風丸にボールを渡す。
「風丸……思い出してくれっ！」
「黙れ！！」
風丸、栗松、宍戸のトリプルブーストが炸裂する。それもゴッドハンドで押し込まれながらも受け止める円堂。
「思い出してくれみんな！ 俺たちのサッカーを！ 思い出せェェ！！」
その円堂もついに倒れ込んでしまった。
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活字不足卍(プロフ) - ここで衝撃の事実パート2。好きな声優さんは緑川光デス！好きなガンダムはブルーディスティニー1号機！ (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
Rico(プロフ) - 本当にすいすい読めてしまいました。すごく面白いし、読みやすいです。これからもがんばってください！ (2022年2月9日 20時) (レス) @page23 id: 3a6a1a4cba (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 世界編とかでもっとかっこ良くなってくるので、お願します。 (2022年2月9日 12時) (レス) id: e2ae709354 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 凄く面白かったです。世界編楽しみにしてます。もう一度誰落ちアンケートしてほしいです。みんな (2022年2月9日 12時) (レス) id: e2ae709354 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 見てます！今でも更新される度見てました！とりあえずエイリア編完結おめでとうございます！更新が私の生きる糧なので続きもどうぞよろしくお願いします。 (2022年2月8日 16時) (レス) @page22 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2022年2月4日 22時
