第198話・小さな恐怖心 ページ10
「空元気にも見えなくないからね…」
イプシロンとの戦いそのものは、円堂が正義の鉄拳の進化や豪炎寺の加入があってこそ勝てたのもあり、グングニルさえなければ雷門イレブンはイプシロン改と同等の力があったということ。
「イプシロンよりも上のチーム、マスターランクということはジェネシスと同じってことだしね」
「ジェネシスの強さは…Aさんの目から見てどうなの？」
「……ジェネシスがあの強さに胡坐をかくような、私たちにも勝利は見えるけど…今のところは五分五分というしかね…」
ジェネシスがいくらマスターランクであっても、プロミネンス、ダイヤモンドダストという同格のチームがいるとなれば競い合うのも必定ともいえる。
「まだ見ぬ敵ってのが怖いところだね。個々人を分析できないのは特に」
「大丈夫、でしょうか…」
不安そうな表情をする春奈の頭を若干強めに撫でるA。
「Aさん…！ 髪ぐちゃぐちゃになりますぅ！」
「…信じてやりなよ」
柔らかく微笑を浮かべるAに図らずもドキッと頬を染める春奈。
「おーい！ Aもやろーぜ！」
「はいはい！」
円堂に呼ばれゴール前へ向かうA。
「い、いやぁ…さすがはAさん…イケメンですね」
そんな感想を抱く春奈は手で顔を仰いでいた。
・
豪炎寺は立向居に手加減なしのファイアトルネードをお見舞いした。
「さすがは豪炎寺だね」
改めて豪炎寺のシュートのすごさに感心する立向居、綱海。
立向居が投げたボールはコロコロと鬼道の元へ転がっていき、鬼道は何を思ったか吹雪へパスを出した―――が、吹雪は小さな悲鳴を上げボールを避けてしまった。
「吹雪？」
奥歯を噛みしめる吹雪。肩を震わせ俯てしまう。
そんな彼の様子を見た瞳子と古株。
「解放してやりませんか？ サッカーから」
「古株さん…」
「このまま吹雪をおいていても、本人もチームも辛いでしょう。北海道に帰してやるのが一番じゃないでしょうか…」
古株は吹雪がこれ以上傷つかないように、彼のためを思って辛いことでも口にしている。
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活字不足卍(プロフ) - 若いうちにやってみたいことの一つとして、バンジージャンプがある。でも咄嗟に腰が引きそうw (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 続きが読みたい!!(クソデカボイス) (2021年2月27日 15時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 楽しみ過ぎる(豪炎寺の復帰はアツいね) (2021年2月26日 1時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2021年2月26日 0時
