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第237話・怖いアフロディと源田 ページ49

試合終了を知らせるホイッスルが鳴り響くと、
雷門イレブンも帝国イレブンもその場に倒れ込みゼェゼェと荒く息を吐いていた。

「はぁ…九重の体力は無限か?!」
「楽しかった〜!」
「一人だけスッキリした顔しやがって…!」

帝国イレブンに囲まれるAはとても清々しい表情で笑っていた。
とはいえ彼女も疲れていないわけではなかった。肩で息をしていた。

「さあ鬼道! 新必殺技をやろう!」
「ちょ、ちょっと…まってっA…」
「…A、休憩するべきだ」

ゼェゼェする円堂。肩で息をする鬼道もまた疲れていた。
正直恐れ入っている。辺見が言うように彼女の体力は無限なのか? と。

「ちぇ…エンジンかかって来たのに」

残念そうにするAにアフロディと源田が同時に声をかけた。

「A!」「Aちゃん!」
「ん? なに?」
「いや…」「あっ…」

とても気まずそうな雰囲気が出ている。
アフロディはどうやら未だにFFで帝国にしたことを気にしているようだ。
源田もそんなアフロディに気を遣って上手く話せる様子ではない。
厄介なもの感じ取ったAは、2人の要件をまず聞くとこのした。

「えーっとご用件は?」
「源田くんからどうぞ…」
「いや、アフロディから…」

譲り合っている。気が合うのだろうか…?
お互い譲り合いをし続け一向に話が進まない光景にAが痺れを切らした。

「だああ! 要件は聞くから! はい、源田!!」
「あ、ああ! 俺とPKしないか?」
「PK? 怪我はいいの?」
「問題ない。お前ほどのシュートで慣らし運転をしたい」

挑戦的な笑みを浮かべて言う源田に目を見開いたAとアフロディ。

「要件は分かった。アフロディは?」
「僕は1on1に誘おうと思ったんだけど…源田くんとのPKを見たいな」
「……いいのか?」
「僕はAちゃんと一緒にこれからもサッカーが出来るからね」

笑顔で対応するアフロディ。
どこか黒い冷笑が見え隠れしており近くにいたAがブルリと震えた。

(え、こわっ…!)

嫌味っぽいアフロディに少なからず源田もムッとしたようだが、
アフロディの好意(?)を受け取ることにし、
円堂たちが休憩している間、Aと源田はPKをすることになった。

必殺技なしのノーマルシュートからPKが始まり、
休憩している選手たちはそれを横目で見ていたのだった。

あとがき→←第236話・楽しいサッカー



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設定タグ:イナズマイレブン , アニメ沿い , 女主人公   
作品ジャンル:アニメ
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活字不足卍(プロフ) - 若いうちにやってみたいことの一つとして、バンジージャンプがある。でも咄嗟に腰が引きそうw (2022年6月9日 1時) (レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 続きが読みたい!!(クソデカボイス) (2021年2月27日 15時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 楽しみ過ぎる(豪炎寺の復帰はアツいね) (2021年2月26日 1時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:活字不足卍 | 作成日時:2021年2月26日 0時

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