第223話・恋バナ3 ページ35
春奈の問いにAな「う〜ん」と唸った。何故曖昧な返し方をするのかリカたちは分からなかった。
「確かにね、好意を寄せられるのは嫌な気持ちしないよ。私もアフロディのこと好きだし。でも正直アフロディのこと異性として見えないんだよね」
「顔か？」
リカのメタ発言にはとりあえず目を瞑ったA。
「そういうのじゃなくて…。う〜ん、何だろうこう〜〜弟みたいな？ そんな感じ」
実際には弟はいなかたAだが、同僚が話していた兄弟談義を聞いていた中でも、弟妹はとても可愛らしいのだと、言うのは聞いたことがあった。
彼女もまた弟萌え、妹萌えは嗜んでいた。何せ彼女は最初の『あの妹旋風』を巻き起こしたアニメ作品のド世代なのだから。
「それに近いような」
「かぁ〜！ アンタに恋した奴が不憫すぎるわ！」
「私も正直、私みたいな奴と付き合いたいとは思わないよ…」
でも、と呟いたAに次の言葉を待つリカたち。
「…ちょっと怖いかな」
「怖い？」
「今の関係壊したくないもん…。リカが言ったように不憫でしょ？ 私に恋するだけ。それにさ…人生100年時代だよ？ まだ14年しか生きてないのに私なんかのために青春を棒に振る必要ないよね」
乾いた笑いをするAに秋が口を開いた。
「それちょっと違うんじゃない？」
「え？」
「Aさんが怖いのは、自分の気持ちを知ることじゃない？『私なんか』って卑下するんじゃなくて、出会ってくれてありがとうって伝えればアフロディくんすごく嬉しいんじゃない？」
「……」
秋の言葉に誰もしもが目を見開き沈黙した。すると秋は段々と顔を赤くして、変なことを言ったか？！ とその場にいる少女たちに聞き返した。
「い、いえ…」
「秋…アンタ大人やな…」
「ぇ、えぇ…？！」
するとA顔まで寝袋をかぶってしまった。その様子に秋はAに笑われたと思ったのか彼女を呼んだ。
「Aさんっ…」
「ち、その……私にはまだそういったことは……」
小さな声で「恥ずかしぃ」と言ったA。寝袋から除く耳が真っ赤になっていた。どうやら秋の言葉をアフロディに伝える想像をして悶絶しているようだった。
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活字不足卍(プロフ) - 若いうちにやってみたいことの一つとして、バンジージャンプがある。でも咄嗟に腰が引きそうw (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 続きが読みたい!!(クソデカボイス) (2021年2月27日 15時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 楽しみ過ぎる(豪炎寺の復帰はアツいね) (2021年2月26日 1時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2021年2月26日 0時
