第222話・恋バナ2 ページ34
その日の夜―――女子テントにて。
「な〜〜〜A〜〜〜」
「また始まったぞ」
「…寝る」
寝ようとしたAにリカが声をかける。それはもうニヤニヤと口角が上がっている。すでにどんな話題が振られるか予想のついたAは目を閉じようとしたが、彼女の肩をガシッ！ と掴んでリカは寝かせないよう震わせた。
「寝んといて！ 恋バナしようや！」
「えーーやだぁ」
「何でや！」
「寝たい」
「嫌やわ！ Aからアフロディのこと聞かな寝れへん！」
「…面倒」
「なんでやねん！」
面倒、寝るを繰り返しリカを撃退しようとするA。そこへ春奈が追撃をし始めた。
「でもアフロディさんって世宇子の頃からAさんのこと見つめてましたよね？」
「うぐっ…」
す、鋭いっ…さすがは元新聞部。人間観察においては抜け目がない。
と感心するAにさらにさらに秋や夏未までもが気になると言い始めたのだ。
「確かにAさんの恋愛事情知りたいわ」
「コホンッ、これも選手とのコミュニケーションよ。さあ！ 話しなさい」
「うげぇ…女子って恋バナ本当好きだよね」
だがここまで言われてしまうとさすがのAも答えずにはいられず。
「特になにも」
「……はぁ？」
「告白と捉えていいのか分からないけど、好きだとは言われたよ。ただアフロディの態度見る限り今は答えを出さなくてもいい感じかな？」
「告白されたのか！？」
「ど、どん、どどどどんなセリフですか！！ 気になりますぅ！」
普段興味を示すことのない塔子まで食いつきガバッと起き上がった春奈が赤面しつつメモ帳を取り出した。
「期待されても困るけど…『僕が君を好きなの知っているでしょ』って」
「キャァァーーー！」
「ホンマかいな！ 知っとってん！？」
「知らなかった」
「だーーー！」
ズッコケるリカ。A自身驚いていることを伝えた。
「アンタみたいな鈍感が世の中の男を誑かしてるんや、そうに違いあらへん！！」
「私みたいなの好きになるなんて、アフロディはだいぶ変わっているよね」
「アンタが言わんとって！」
「と、とにかく告白はされた、ということでよろしいんでしょうか！？」
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活字不足卍(プロフ) - 若いうちにやってみたいことの一つとして、バンジージャンプがある。でも咄嗟に腰が引きそうw (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 続きが読みたい!!(クソデカボイス) (2021年2月27日 15時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 楽しみ過ぎる(豪炎寺の復帰はアツいね) (2021年2月26日 1時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2021年2月26日 0時
