第219話・今日から君はタイヤ！！ ページ31
「だからって…何でこうなるんだ？！」
円堂体に巨大な古タイヤが2本ぐるぐる巻きにセットされ、両手を完全に塞がれた円堂。
「ブフッ…フフフフッ…グフフフッ…」
「理にかなっては、いる……」
肩を震わせながら大爆笑するA。豪炎寺も不格好であることは承知だが両手を封印するのには一番最適だと理解している。
「確かに、これなら頭にパワーを集中しやすくなる…はずだ」
「鬼道サンそれは「だ！」ってちゃんと言ってよ！」
「……ああ、そうだな」
「今適当に返したでしょ！？」
多少不格好であっても円堂が集中できるのであればそれでいい、と判断した鬼道によってタイヤを巻きつけられた円堂はこのまま特訓を続けることに。
「まあ転倒してもタイヤが守ってくれるから大丈夫だよ」
「え、それも含めてあの恰好なのか！」
「土門サンあとで裏校舎」
「今建設中だぞ？」
転倒の心配くらいしているわ！ と叫ぶAをよそに特訓は続くよどこまでも。
立向居の特訓には、リカ、塔子、綱海が付き添い。鬼道、土門、一之瀬はフォーメイションの確認のため円堂の特訓から外れた。
豪炎寺、アフロディ、Aを中心に円堂の特訓は夕方まで続き、タイヤを外した頃には円堂は泥だらけになりその場に倒れた。
「はぁーーー！ 疲れたぁ」
「試合中に出たとはいえ、ここまで出来ないものかな？」
「まだ上手くコントロールできないんだろう」
「あの時のを再現して私がメギドフレイムを撃つのはどうよ！」
「やめてやれ」
冗談っぽくAが笑うと豪炎寺が困った顔をしながら言った。どうやら本気だと思ったみたいだ。2人のやり取りを隣で見ていたアフロディはふふふっ、と笑う。
「とはいえ実際、円堂くんが咄嗟に出した技で失点を免れたわけだし、同じ状況を再現するのは難しくても咄嗟の行動なら…」
「可能性はあるか」
「うーんやめやめ！ 練習は終了したんだからストレッチして終わろ。また明日ね」
今考えても意味がないと、Aは手を横に振り考えを止める。とにかく今は特訓あるのみである！
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活字不足卍(プロフ) - 若いうちにやってみたいことの一つとして、バンジージャンプがある。でも咄嗟に腰が引きそうw (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 続きが読みたい!!(クソデカボイス) (2021年2月27日 15時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 楽しみ過ぎる(豪炎寺の復帰はアツいね) (2021年2月26日 1時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2021年2月26日 0時
