第218話・シュタタタタ……? ページ30
続けて円堂はノートに書かれていることを解説していく。
「ムゲン・ザ・ハンドはすべてのシュートを見切る技也! その極意! シュタタタタタン! ドババババーン! これあらば上下左右前から後ろからどんなシュートも防御することが出来る!」
「相変わらずの宇宙語だな…」
「まぁまぁ…」
初めて聞いた塔子、吹雪、木暮、リカ、綱海…そしてアフロディも首をかしげていたが、円堂と立向居は至って真面目に考えているようだ。
「ポイントは目と耳!」
「心眼…心の目、ということなんでしょうか?」
「心の目かぁ……じゃあ耳は?」
「うーん??」
「分かった! シュートの作り出す空気の音を聞き分けるんだ! 全身を目と耳にしてシュートを見切る! コレだ!」
宇宙語を人語に直してから雷門イレブンは、それぞれメニューに従い別れた。
円堂のリベロ技に、アフロディ、豪炎寺、鬼道、A、土門、一之瀬が参加し始まった特訓だが……
「だぁぁぁ!!……あれ?」
と円堂の長年のキーパー体質が変わることはなく、ついつい手が出てしまうのだ。
「円堂さぁフィールドプレイヤーとして前に出るときは、全然手ェ使わないのに何で出るの?」
「確かに」
「言われてみれば…」
「それは……俺には分からない!」
一瞬で考えるのを放置した円堂。おそらく円堂の中にはしっかりとGKのスイッチとフィールドプレイヤーとしてのスイッチがあるのだ。けれどそれが今は上手く作動していないようだ。
「どうする、特訓の仕方変える?」
「えー! せっかく考えたのに!」
Aの問いに鬼道は、大介のノートを読み解きこれまで力に変えてきた円堂のアイディアをできるなら崩したくないし、自分は円堂を信頼している。と語る鬼道。
「ありがとう鬼道! 正義の鉄拳は進化する!」
「究極奥義に完成なし、だったな」
「とはいえ…長年のキーパー体質は変えられない、というわけか」
「うぅ…リベロって難しい…」
落ち込む円堂にAが不敵に笑った。
「ふふっお兄さ〜ん、私にいい考えがあるよ〜?」
不敵というよりニヤニヤだ。いたずらを仕掛けている子供のような表情を始めたAに円堂たちは嫌な予感を覚えた。
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活字不足卍(プロフ) - 若いうちにやってみたいことの一つとして、バンジージャンプがある。でも咄嗟に腰が引きそうw (2022年6月9日 1時) (レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 続きが読みたい!!(クソデカボイス) (2021年2月27日 15時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 楽しみ過ぎる(豪炎寺の復帰はアツいね) (2021年2月26日 1時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:活字不足卍 | 作成日時:2021年2月26日 0時