第097話・真・帝国学園戦 その8 ページ4
試合は膠着状態のまま残り時間もわずかになる。不動は木暮からタックルでボールを奪う。
佐久間にパスをしようとするが一之瀬と土門がガッチリとマークしている。
「佐久間にはボールを出させない！」
「ヘッ！ イイ子ちゃんは引っ込んでなァ！」
不動が一之瀬に対しダイレクトにボールをぶつけた。そしてコロコロとボールは佐久間の足元へ━━━━━━
「�犢陳襯撻鵐�ン�瓠帖帖�
「止めろぉぉおお！！」
「��1号�瓠�！」
佐久間の皇帝ペンギン1号が炸裂する。佐久間の身体には激痛が走り、彼の断末魔のような叫びが虚空へ消える。
「逃げるわけにはいかない！」
円堂はマジン・ザ・ハンドの体制と取る。だが皇帝ペンギン1号が猛スピードでやって来た。
そこへ鬼道が飛び込んで来た。だがシュートの勢いは止まることはなかった。
マジン・ザ・ハンドで押し留める円堂。
「負けて堪るか！！」
円堂が渾身のマジン・ザ・ハンドで皇帝ペンギン1号を止めた。
鬼道が皇帝ペンギン1号を止めてくれていたことで出来た僅かな時間で、円堂がマジン・ザ・ハンドを発動で来たのだ。守り切った円堂も、止めに入った鬼道も皇帝ペンギン1号からのダメージが身体に残っているようでその場に膝をついた。
「円堂、大丈夫か？」
「そっちこそ…」
「大丈夫だ。…だが……」
2人の視線は佐久間へ向く。佐久間は全身冷や汗まみれになり、最初の一撃以上に息を荒げその場に膝をついていた。
「ハァハァッ…！ 次こそッ…決めるッ…！ ハァッ…！」
フラフラになりながら佐久間は立ち上がる。
「もう止めろ、これ以上撃つな！」
「…止めるわけにはいかない…」
一歩を踏み出した佐久間の右足に激痛が走り彼は絶叫を上げる。
「何故分からない！ サッカーが二度と出来なくなるんだぞ！！」
佐久間は語った。鬼道が羨ましかったこと。力を持っている彼は、先へ先へと進んでいく。
自分は努力しても追いつけない。同じフィールドにいるのに鬼道の見ている景色が見えない。
佐久間は鬼道を押しのけた。
「だが皇帝ペンギン1号があれば、お前に追いつける…！
いや、追い越せる！ お前すら手の届かないレベルにたどり着けるんだァ！」
説得は無駄だと分かっていても、それでも声をかけてしまう。仲間だから━━━━
力に酔い溺れた佐久間に羨望な眼差しを向ける風丸がいた。
第098話・真・帝国学園戦 その9→←第096話・真・帝国学園戦 その7
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suraimu471(プロフ) - 世界だけ。つまりFFIでは本気の主人公が見れるのだな。この時点で世界級ならほかのみんなよりも一歩分強くなりそう。 (2019年10月11日 8時) (
レス) id: 8c6c5cc2e1 (このIDを非表示/違反報告)
カナト - お久です!!名前アリアからカナトに変更しました。これからは、カナトとしてよろしくお願いします。(ダイヤモンドダスト戦楽しみにしています。) (2019年10月10日 18時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - こんにちは！おかえりなさい！と言っていいですかね！？更新待ってました(*´ω｀*)これからも頑張ってください！ (2019年10月9日 19時) (レス) id: d3fece9e75 (このIDを非表示/違反報告)
水銀(プロフ) - コメ返しありがとうございます！推しが2人なだけでみんな好きなのでどんなエンディングでもハイテンションで読ませていただきます！誰とも付き合わないというのもいいですねぇ！主人公らしくてとても好きです！！ (2019年8月17日 2時) (レス) id: 78abf1c607 (このIDを非表示/違反報告)
水銀(プロフ) - ここまで一気読みしてしまいました！主人公の葛藤とても心に来ました…！続きとても楽しみです！！PS.落ちはもう決まっていらっしゃいますか？私、豪炎寺と鬼道推しでして… どちらか落ちだと良いなと勝手に思っております！是非考えてくださると嬉しいです！ (2019年8月13日 1時) (レス) id: 78abf1c607 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年8月8日 4時
