第083話・フィギュアはおもちゃにあらず ページ37
「フィギュアには、二次元だったものを三次元にし手に取り触ることができる夢と希望と欲望のつまった素晴らしいものなのだ！！ フィギュアはものによっては5万以上も値がつくものだってある！！ それは職人が汗と血の根性を滲ませ出来上がった思考の芸術品なのだ！！ たかがおもちゃと見くびってはいけない！ スカートの中覗けるんだぞ！ パンツ履いてるんだぞ！ 絵じゃ見えないぞ！ 白かったり縞々だったりするんだぞ！！ い、いっそのこと…は、は…はぁ…はいてな――――」
「落ち着け」
「ハッ、今何を…？」
何を言おうとしたか、息を荒げるAを風丸が止めた。
「そういやAはオタクだった」
「そうなの？」
Aの意外な面を知った後から参加したメンバーは驚く。目金がアニメやマンガ好きなのは知っていてもAは自分から趣味を教えたりしていないからだろう。
「ああああああ！」
「今度は何だよ？」
「俺の雑誌が…」
栗松のサッカー雑誌にも悪戯書きをしたようだ。
「木暮くん！ 皆に謝りなさい！ ちゃんと謝らないと漫遊寺に帰ってもらうからね！」
春奈に叱られ素直に謝る木暮。目金と栗松はじっと睨む中、円堂が仲裁に入る。
「まあまあ、本人も謝ってるんだからさ。な？ 目金、栗松」
「キャプテンにそう言われちゃ、仕方ないでヤンス…」
戻って来た瞳子が「行くわよ」と声をかける。
「よーし！ 出発だ！ ――あら？！」
ドシャーッとその場に転んだ円堂。足元を見ると両足の靴紐が一緒に結ばれていた。笑う木暮にさすがに円堂も「木暮ー！」と怒った。
そうしてキャラバンは再び走り始めた。しばらくし高速に乗っていると瞳子の携帯に響木からメールが届いた。
「響木さんからだわ…。影山が脱走し、愛媛に真・帝国学園を設立した…？！」
「何だって？！」
「―――ッ」
「アイツッ、まだ性懲りもなくそんなことをやってんのかよ！」
「しかも真・帝国学園だって…？！」
鬼道は歯を食いしばり拳を握り閉めていた。Aは鬼道との隣のためそれが間近に伝わって来る。視線を逸らし窓を見つめるA。その二人の様子を見た塔子は首を傾げる。
「鬼道？ A？」
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活字不足卍(プロフ) - ｱﾘｶﾞﾄｰｱﾘｶﾞﾄｰ 今日もコーラが美味い！ (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 54話はた○く細胞のことですよね？それにしても本当にこの小説好き!! (2021年1月25日 20時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 作者さん、ボロくそ分かるぞそれv2さすがにそこまでは、いかないけども確かにさっくん(佐久間)も好きじゃ。でもね我の最推しは、神様仏様 "照美様" です！！(語彙力なくてすみません) (2019年8月8日 10時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年7月31日 0時
