第060話・ジェミニストーム戦 その3 ページ14
「円堂、立てる?」
「ああ、大丈夫だ」
レーゼは円堂の元へ駆け寄って来たAをひと睨みしてジェミニストームのメンバーのもとへ向かった。
「なあ」
「なに?」
「レーゼって前からAのこと気にしてるけど、何かあるのか?」
「え、」
―――円堂、気づいてたんだ。
円堂が何かしらにつけてレーゼがAを目の敵のようにしているのを気付いていたことにAは驚いた。実際Aも何故あそこまで意識されているか分からないのだ。
「分からん」
こればかりはAもお手上状態である。
「お前でも分からないことあるんだな」
「え、それ褒められてるの?」
雷門のベンチへ戻ると塔子と壁山はレーゼの必殺技を止められなかったことを心底悔しがっていた。
「くっそぉ! あのシュート止められなかった!」
「悔しいッス!」
「でもあの二重のディフェンスとマジン・ザ・ハンドなら防げるはずだ! 三重なら鬼に金棒だろ!」
瞳子は吹雪にシュートを解禁し後半はFWに上がって欲しいと言った。
「でもディフェンスはどうするでヤンス?」
「大丈夫だよ。みんなジェミニストームのスピードに対応できてるから」
「ああ。俺ももう大丈夫です!」
「分かったようね」
「ええ」
春奈が鬼道に説明を求めた。
円堂たちはスピードに対抗する特訓をしたが、実際にジェミニストームのスピードに慣れるまで時間かかる。前半は守りを硬くし失点のリスクを減らし、ジェミニストームのスピードに把握するため。吹雪をディフェンスに入れたのも中盤が突破されても吹雪のスピードであれば対応できるため。
最初から説明してくれればいいと言う春奈に、フイッと顔を逸らした瞳子。
「でも、自分たちで答えを見つける方が、絶対に力になるわ!」
「そうさ! 答えを知りたければ汗をかけばいいんだ!」
「それに新しい攻撃パターンも見れたしね」
「ああ! 吹雪! ドンドンゴールを狙って行け!」
「うん、やってみるよ!」
そして後半。エンドチェンジをして今、開始された。
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活字不足卍(プロフ) - アリガトーアリガトー 今日もコーラが美味い! (2022年6月9日 1時) (レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 54話はた○く細胞のことですよね?それにしても本当にこの小説好き!! (2021年1月25日 20時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 作者さん、ボロくそ分かるぞそれv2さすがにそこまでは、いかないけども確かにさっくん(佐久間)も好きじゃ。でもね我の最推しは、神様仏様 "照美様" です!!(語彙力なくてすみません) (2019年8月8日 10時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:活字不足卍 | 作成日時:2019年7月31日 0時