第188話・運がつく話し ページ8
翌日のこと、医者からも「よく食べて、よく寝れば疲労も取れるだろう」と退院の許可が下り、
早々に退院することが出来た。
秋に着替えを持ってきてもらい、一緒に宿舎まで帰ることにした2人。
「じゃあ帰りましょ」
「うん。……あれ、これって」
「紫陽花？」
準備を終え病室の片づけをしたAたち。
病室を出ようとすると扉の前に紫陽花の花束が置かれていた。
「……粋ですね…」
紫陽花の花束をAは大事そうに抱えそう言う。
その声はとても穏やかでやわらかな笑みがこぼれていた。
そんな彼女に対し秋は、何が粋なのかよく分からず小首を傾げた。
そして病院を出ると、黒光りする車が走って行くのが見え、Aは秋と共にバス停を目指した。
円堂たちは練習中、Aも宿舎に戻ってから合流の予定だ。
べちゃっ━━━━━━
「べちゃ？？？？？」
「っAさん！ 足、足元！」
「？」
秋に言われるがまま視線を向けると、Aはアレを踏んでいた。
「んょうぎゃあぁぁぁぁぁぁぁああああああ！！！！！！！！！！！！！！！！」
◇
「げ、元気だして？」
「うぅっ…ひっく、うぅぅ…おぇ…うぇぇ…」
バスに乗り日本エリアを目指すAたち。
犬か猫か、はたまたライオコット島に生息する野生の動物か、変態の仕業かは不明だが、
ウ〇コを踏んだAはサァーッと血の気が引き、即座に靴の裏を洗浄した。
だが精神的ショックが大きくバスに乗っても泣いていたのだ。
そしてやっと日本エリアに着き、宿舎へ戻ってきたAと秋は、
グラウンドへ向かった。
「A…？」
「！ Aー！」
練習が中断されイナズマジャパンの面々が駆け寄ってくる。
「どうしたんだ、元気がないぞ？」
「まだ疲れが抜けきらないのか？」
「いや……大丈夫、そっちは」
「そっちは？」
すると久遠も登場し円堂たちに練習に戻るよう促した。
「戻ったな」
「はい」
「具合は？」
「良好です」
「ならばすぐ練習に参加できるな」
「はい」と答えるAに久遠は背を向けた。
「ジ・エンパイア戦ご苦労だった。粗削りだが、十分役目を果たしてくれた。感謝する」
「……いいえ。すべては父の企みです。勝つことは出来ませんでしたが、次につながることでしょう」
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活字不足卍(プロフ) - ごめんちゃい………でも頑張って10月中に出すよ！ (2022年10月21日 23時) (
レス) id: 251c6e8c34 (このIDを非表示/違反報告)
活字不足卍(プロフ) - 極端に言うとほぼ今日から書き始めました (2022年10月21日 23時) (レス) id: 251c6e8c34 (このIDを非表示/違反報告)
雪女 - 更新楽しみにしてます。 (2022年10月9日 21時) (レス) id: 883542d863 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - お仕事大変なのに更新ありがとうございます。生きる糧なので続きを期待して待ってます！ (2022年10月8日 18時) (レス) @page37 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - 続き楽しみにしてます。頑張ってください。 (2022年10月8日 14時) (レス) @page37 id: 9767c8e410 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2022年9月22日 21時
