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第187話・試合終了 ページ7

感心したのも束の間に、試合終了のホイッスルが鳴り響いた。

「はぁはぁっはぁ…ひき、わけ…!」
「くっそ…!」
「…くっ」

大量の汗が滲み座り込み、肩で息をするイナズマジャパンとジ・エンパイアの選手たち。
お互いに自分たちの持つすべてをぶつけあい、引き分けに終わった。

(あっヤバイ……)

ふっと足から力が抜けAは膝から崩れ落ちた。

「Aちゃん!」
「A!」
「Aさん!」
「救護班! 救護班!!」
「A! A!!」
「A!」

イナズマジャパンのメンバーがAに駆け寄り彼女の名前を呼ぶが、徐々に重たくなっていく瞼。
立ち上がる気力も体力ももう残っていないAは、そのまま意識を手放した。





次に目が覚めたのは、真っ白な天上と消毒液独特のニオイがする場所だった。

「ここは……」

目が覚めるのと同時にコンコンとノック音がして、返事をすると秋が入ってきた。

「よかった、目が覚めたのね!」
「うん。どうして私ここに?」
「覚えてないの? 試合が終わったあとAさん倒れたのよ。それで救護班の人に連れられて病院に……」
「そうか…」
「極度の疲労ってことだったけど、
 今日は一日入院して様子見したほうがいいってお医者様が」
「ああ。ありがとう、秋。監督や円堂たちは?」
「宿舎の方よ。…影山の話し、聞いたわ」

秋は深刻そうに顔を歪めて伝えてくれた。
どうやら円堂たちからオルフェウスとチームKのことを聞いたようで、
Aがフルタイム、ぶっ続けで試合をしていた話も聞いたみたいだ。

医者からもそれが原因だろう、とのことだった。

「私監督に連絡するからちょっと待っててね!」
「うん、ありがとう」

今時の病院は携帯を病室で使っても問題ない、とは言われるが
マナーとして携帯は院内で使わない人が多い。
秋は一度病室を出てからイナズマジャパンの宿舎に電話を掛けた。


「はぁ〜〜〜……お腹空いたなぁ…」


と思いつつAは再び眠りについた。

第188話・運がつく話し→←第186話・VSジ・エンパイア12 ※



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設定タグ:イナズマイレブン , 女主人公 , アニメ沿い   
作品ジャンル:アニメ
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活字不足卍(プロフ) - ごめんちゃい………でも頑張って10月中に出すよ! (2022年10月21日 23時) (レス) id: 251c6e8c34 (このIDを非表示/違反報告)
活字不足卍(プロフ) - 極端に言うとほぼ今日から書き始めました (2022年10月21日 23時) (レス) id: 251c6e8c34 (このIDを非表示/違反報告)
雪女 - 更新楽しみにしてます。 (2022年10月9日 21時) (レス) id: 883542d863 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - お仕事大変なのに更新ありがとうございます。生きる糧なので続きを期待して待ってます! (2022年10月8日 18時) (レス) @page37 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - 続き楽しみにしてます。頑張ってください。 (2022年10月8日 14時) (レス) @page37 id: 9767c8e410 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:活字不足卍 | 作成日時:2022年9月22日 21時

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