転生者は、挑戦する Lv.5【イナズマイレブン】

第192話・一之瀬の様子 ページ13

その日の夜、ミーティングが終わり恒例のFFIのダイジェスト映像が放送されていた。
今回はアメリカ代表ユニコーン対イギリス代表ナイツ・オブ・クイーンの一戦。

土門の加入によりユニコーンのDFはより強固なものになり、
司令塔の一之瀬とマーク、ストライカーのディランの連携でユニコーンは安定した戦績を治めていた。

一之瀬の見事なプレーに圧倒されるイナズマジャパン。

「元チームメイトとしては嬉しいような…でも、戦う相手としては嬉しくないような…
　複雑な気持ちですね｣

と呟く春奈。
すると円堂が｢んー…何だろ、この感じ｣と一之瀬のプレーにどこか違和感を感じたようだった。

｢どうした？｣
｢うーん、前と変わったっていうか、なんか違うんだよな、一之瀬のプレー｣
｢俺もそう思った｣

よく人を観察している鬼道も同意見だった。

「私も。熱が入っている…っていうかなんていうか…いっそ怖い感じする」
｢Aがそういうのは珍しいな」
「世界大会だしな。熱が入るのも分かる」
「レベルアップしたからじゃないのか？｣

豪炎寺、染岡、風丸らが口々にそう言う。

「そうかなぁ…土門には感じなくて、一之瀬には感じるって変じゃない？」
「そういわれてもなぁ…」

う〜ん、と唸るAに円堂はレベルアップしたから、という意見に納得したようで、

｢2人と約束したんだ…次は、世界の舞台で戦おうって。その時がとうとう…くぅ〜〜！！
　よし！ 夕飯前に、もうひと練習だ！｣

と駆け出していく。

「あ、待ってよ〜！」

出遅れたAも駆け出した。
その後夕飯が出来るまで、練習をに勤しんだイナズマジャパンであった。

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