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第180話・VSジ・エンパイア6 ※ ページ45

「よくやったよ、立向居!」

ベンチに戻って最初に声をかけて来たのは、Aであった。

「エミリアはここ3年、シュートを止められたことがない選手だ! 本当によくやったよ!」
「さ、3年もでヤンス!?!?」
「えぇええ!?」
「すごいストライカー……なんスよね?」
「フィクションの話しじゃないの?」

すごすぎて逆にフィクションか、実はすごくないんじゃないか、とまで言われるエミリア。

「事実だよ。常に自身を研鑽してきた、すごい選手なのさ」

Aの言葉は本心であり、彼女を尊敬している。
座っていた風丸、ヒロト、豪炎寺らと後半戦の作戦会議をする。

「後半は立て直してくるぞ」
「きっとね。おそらく必殺タクティクスを使って2点のリードを確実に守ってくる」
「まだ攻め続けることになるのか…」
「どんな必殺タクティクスなんだ?」

染岡が聞いてくる。

「アンデスのありじごく。あのテレスの前にわざわざ案内してくれる特急チケットだよ」
「嫌味だな」
「嫌味も言いたくなるよ。後半は様子見をしたいけど時間がない。
 ただでさえ2点リードされているんだからね」
「エミリアはどうなんだ? 怖い存在だろう」
「いや、立向居なら彼女の必殺技を止められる。
 エドガーのエクスカリバーみたいな異彩を放つような必殺技は彼女は持っていなかったはずだしね」
「つまり後半も攻め続ける、ということか」
「でなければ…勝てない」

正直なことを言うとすでにAは体力の限界であった。
15分とはいえ貴重な休憩時間。ストレッチをし、身体を解す。

すると「Aさん」と飛鷹が声をかけて来た。

「ん〜どうした〜?」
「キャプテンたちがいなかった理由、今は話せないんですか?」
「……そうだね。今は試合に集中してもらはないといけないから」
「…それは俺たちの集中力をかき消す程の案件なんですか?」
「………はぁ、妙に察しがいいね、飛鷹。一つ忠告はしておいてあげる。
 好奇心は猫をも殺すってね。あまり深入りはしないほうのがオススメだよ」

時折怖いことを言うA。飛鷹は未だそれが冗談なのか、本気なのか分からない時がある。
だが今回のは、本気だと分かる。忠告とはそういうことだ。

あとがき→←第179話・VSジ・エンパイア5 ※



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設定タグ:イナズマイレブン , 女主人公 , FFI   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 一番最初から全部読みました。最高です。しかもまだまだ続く…!やっと追いついたので本日の一言も始めてみましたがとても面白かったです。これからも更新頑張ってください!✨ (2022年9月22日 9時) (レス) @page38 id: 84ae00d6d7 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - 本日の一言が好きすぎる (2022年9月14日 23時) (レス) @page23 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:活字不足卍 | 作成日時:2022年9月11日 16時

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