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第159話・負けなければ…一番に、なれるのに ページ24

「くっそ! なんで取れない! 俺は究極の存在なのに!」

ショルダーチャージをしようとしたデモーニオを一歩下がるだけで避けたA。
息が上がるデモーニオは足元が覚束なくなり、膝から崩れ落ちた。

「もう終わり? つまらないな〜……徹頭徹尾その根性からプライドまで
 ぜ〜んぶぶっこわしてやろうと思ってここまで来たのに…━━━━━━君、つまらないね」

そのセリフとともに放たれた普通のシュートがチームKのゴールに突き刺さった。

「なん………だとっ…?」
「ぁ〜あ、入っちゃったね…これなら帝国学園のがまだ手ごたえはあったかな?
 私戦ったこと1回しかないけど」

普段から嫌味もいう時もオブラートに包むか、冗談半分に言うAが
今回はずっと冷笑を浮かべつつ、目が笑っていない状態で嫌味と煽ることがをわざわざ選んでいる。

募った不満も怒りのせいか、
何故自身がサッカーを始めたのかすら彼女は思い出せなくなっていた。

そんな彼女に円堂が声を掛けた。

「A」
「? 円堂」
「……らしくないぞ」
「…なに? 同点にしたでしょ。私は間違ったことはしていない。
 オルフェウスを勝たせる。それが今回の目的、勝利することが正しい…そうでしょ」
「違う!」
「っ…どうして、怒るの? 意味…わかんない…」

私らしくって、なに?
円堂に、何が分かるって言うの?
私は、最初からこうだった━━━━!
勝つことが、勝つことが正しい。勝てば、認めてもらえる、勝てば見てもらえる。
誰よりも強くなれば━━━━━━負けなければ、私はあの人の一番に!!


チームKのキックオフで試合が再開され、デモーニオがボールを持ち込む。
Aに散々貶されたがそのプレーに乱れはなく、
止めに入った鬼道、不動、佐久間を容易く抜いていく、
AはAでチームKに厳しくチェキングされ、思うように動けない。

「喰らうがいい! 皇帝ペンギン…エェックス!!」

同点にされたことで迫力が増したデモーニオ、渾身のシュートが円堂に向かって行く。


「いかりの…てっつい!」

シュートの勢いに押し負けながらも抑え込む円堂は地面に向かって、
真・熱血パンチを放ち自身もゴールポストに背中を強く打ち付けながらシュートを止めて見せた。

第160話・私がサッカーをする理由→←第158話・独壇場



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設定タグ:イナズマイレブン , 女主人公 , FFI   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 一番最初から全部読みました。最高です。しかもまだまだ続く…!やっと追いついたので本日の一言も始めてみましたがとても面白かったです。これからも更新頑張ってください!✨ (2022年9月22日 9時) (レス) @page38 id: 84ae00d6d7 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - 本日の一言が好きすぎる (2022年9月14日 23時) (レス) @page23 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:活字不足卍 | 作成日時:2022年9月11日 16時

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