第148話・ミスターK ページ13
一瞬だけ、Aに移った視線だったがすぐに鬼道へ戻された。
「おまえはっ」
「影山零治！」
サングラスが太陽に照り返され輝き、ニヤリと笑う影山。
「では、この人が…！」
「ああ…卑怯な手で、何度も俺たちに襲いかかって来た、元帝国学園の総帥だ…ッ！
…そして、俺のじいちゃんを…！」
「まさかっみんなの怪我も…！？」
頬に汗を滲ませながら円堂は頷く。
「何を企んでいるのかは、分からないが自らの野望のために
イタリア代表を利用しようとしていることは間違いない」
フィディオが息を呑む。
「総帥はK…ミスターK！」
そう口にしながら影山の背後から現れた少年に円堂たちは目を見開いた。
ドレッドヘアーを後ろで綺麗に束ね、赤いゴーグルにマントを羽織った少年はまるで━━━━━━
「紹介しよう。我が『チームK』の司令塔、デモーニオ･ストラーダだ」
ニヤリと口角を上げるデモーニオ。
「デモーニオ？」
「鬼道にそっくりじゃないか、あいつ！」
睨み合いもそこそこに、グラウンドに互いに整列しコイントスが行われ
チームKのボールからゲームがスタートすることになった。
「始めろ。イタリア代表決定戦を！」
オルフェウスのベンチには負傷者が固唾を飲んで試合をも守ることになった。
「AはFWに入ってくれるか？」
「………」
「A？」
フィディオに声を掛けられても返事をしないA。
隣にいた鬼道が声をかけるとハッとした様子でフィディオたちに顔を向けた。
「あ、どうしたの？ なにかあった？」
いつもの調子で言うが、どうしてだろう、何か違和感がある。
「いや、どうしたはきみの方だ。ぼーっとして…」
「あ〜昨日ちょっと夜更かししちゃってさ〜、何ていうの？
イタリア代表を揺るがす前代未聞の試合だし、ワクワクしちゃって」
「遠足か何かだと思われているのか？」
「適度に緊張しているって言ってほしいね〜」
緊張感を解そうとしているのか冗談交じりに話す彼女に、
オルフェウスの面々の緊張を少し緩んだようだ。
だが彼女の様子がおかしいのはイナズマジャパンのメンバーだけが気づいていた。
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皇(プロフ) - 一番最初から全部読みました。最高です。しかもまだまだ続く…！やっと追いついたので本日の一言も始めてみましたがとても面白かったです。これからも更新頑張ってください！✨ (2022年9月22日 9時) (
レス) @page38 id: 84ae00d6d7 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - 本日の一言が好きすぎる (2022年9月14日 23時) (レス) @page23 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2022年9月11日 16時
