第132話・不動からの宣戦布告 ページ44
夕日も暮れ夜の帳が降り、虫たちのさざめきが聞こえて来た。
夕飯の時間も近くなり、本日の特訓は取りやめて宿舎に帰ることにした鬼道と不動。
「鬼道クンさー、ホントにAが好きなわけ？」
「なっ、なにを急にっ！？」
突然振られた話に戸惑う鬼道。
2ｍほど離れ、前を歩いていた鬼道が振り返った。
「別にあいつを好きなことは問題じゃねぇだろ」
「それを聞いてくるのがお前なのが気に食わない」
「意味わかんねーやつだな？」
鬼道に嫌味を言われつつ「まぁいい」と言う不動。
普段から浮かべている不敵な笑みはなりを潜め、珍しく真剣なまなざしをしていた。
先ほどの練習でも余裕ぶっていたはずが、突然のことに鬼道は困惑する。
「これ、一応宣戦布告な」
言っている意味が分からず、どういうことか問いかける鬼道。
「俺はAが好きだ」
「……今更なにを言って」
「あいつは」
「？」
「あいつは、不動明王のサッカーを信頼していた。
だからだろうな…真・帝国のとき「失望した」なんて言葉が出るんだろうぜ。
俺からしてみればサッカーは、成り上がるためのものだった。━━━━けどよ、考えても見ろ。
サッカーじゃなくてもいいんだ、本来は。
俺がサッカーを続けた理由は、成り上がるためじゃないって言われていたみたいでな。
一目惚れなんてしてねぇけど、俺は最初から好意的ではあったわけ。
━━━━━━だから宣戦布告、だ。鬼道クンには悪いけど、俺は割とマジだから」
真っ直ぐに不動の想いが伝わってきた。
生唾を飲み込んだ。世界が静寂に包まれているようだった。
今まで態度に一切出してこなかった。
しかもA自身も不動と適度な距離感でいた。特別仲が良いというわけではない。
「俺はサッカーも、あいつへの想いも両立できる。
俺ができるのに、おまえができないわけ……ねーよなあ？」
挑発的な表情を見せる不動。
鬼道をイラつかせるためなのだろうけれど、鬼道は喰いつかない。
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フラッペ(プロフ) - 毎回、本日の一言を楽しみにしている私がいる( ＾＾ )やっぱりFGO好きだと言いたくなりますよね笑そういえばイギリス代表メンバーで誰かがガラティーンって言ってた覚えがあるのだが…はて？ (2022年9月7日 20時) (
レス) @page39 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - ？？？｢草。草ですよ。エドガー…｣ 更新ありがとうございます。この作品は私の生きる糧の１つです。続きを楽しみに待ってます！ (2022年9月4日 22時) (レス) @page26 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
いな九尾(プロフ) - コメント失礼します。いつも更新楽しみにしてます！FGOなどいろんな要素があって笑いながら見てます！続き、とても楽しみにしてます！天界の使徒に一票入れます。更新頑張ってください！ (2022年8月28日 18時) (レス) id: 6eca7d051a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2022年8月28日 14時
