第108話・Relatives ページ20
「すみませーん! 遅れましたぁ」
バタバタと足音をさせやってきた、話題の中心人物たち。
ユニフォームのままやって来た円堂とドレスを着て髪がやや乱れたA。2人ともどこか楽しそうだった。
無邪気な2人の様子は仲が良いことが目に見えて分かった。
するとエドガーが寄る前に、Aが「あっ」と明るい顔をしてエドガーへ向かって小走りで駆け寄ってきた。
(ふんっ、普段素っ気ない割にやはり実際に会うと駆け寄らずにはいられないようだ。なんともまぁいじらしいじゃないかA…)
「おじさん、お久しぶりです!」
とAが言った━━━━━━━━━━
「「「おっ………おじさんんんんんん!??!?!??!?!!!!」」」
イナズマジャパンの面々の叫び声がロンドンパレスに響いた。
「久しいなA。アリシアは元気かい?」
「ええ。ここへ来る前に、おじさんによろしくと言ってました」
ニコニコし淑女のような口調と対応で九重Aは、イギリス代表ナイツ・オブ・クイーンの監督、アーロン・アダムスと話を始めた。
何故そこまで親しそうに会話をしているのか、頭の中に「?」が浮かぶイナズマジャパンの仲間たちは呆気に取られている。
その様子に察したのか、一つ息を吐いたアーロンは帽子をかぶり直した。
「A、チームメイトに話していなかったのか」
「あ、忘れてた。監督には話したんだけど…あの人、無口だから、あははっ…」
苦笑いをするAは「改めて」と咳ばらいをしてから紹介を始めた。
「ゴホンッ、この人はナイツ・オブ・クイーンの監督。アーロン・アダムス。祖母の弟の息子さん。私のいとこ叔父…つまるところは親戚なの」
「なんで九重家の時みたいにそんなことになっているんだ!?」
「父親のことだけでも相当ツッコミどころ満載だろ!」
風丸、染岡に詰め寄られ「ごめんごめん」と苦笑いを続けるA。
「まぁでもおじさんのお陰で私サッカー留学したから。お世話になっているから、無碍にできるわけないじゃん?」
とはいえ、彼女がサッカー留学をしていた頃は別の地方チームの監督をしていたアーロン。
そしてそのチームに、所属していたのがエドガーであり、そういった経緯があって知り合ったのだ。
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フラッペ(プロフ) - 毎回、本日の一言を楽しみにしている私がいる( ^^ )やっぱりFGO好きだと言いたくなりますよね笑そういえばイギリス代表メンバーで誰かがガラティーンって言ってた覚えがあるのだが…はて? (2022年9月7日 20時) (レス) @page39 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - ???「草。草ですよ。エドガー…」 更新ありがとうございます。この作品は私の生きる糧の1つです。続きを楽しみに待ってます! (2022年9月4日 22時) (レス) @page26 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
いな九尾(プロフ) - コメント失礼します。いつも更新楽しみにしてます!FGOなどいろんな要素があって笑いながら見てます!続き、とても楽しみにしてます!天界の使徒に一票入れます。更新頑張ってください! (2022年8月28日 18時) (レス) id: 6eca7d051a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:活字不足卍 | 作成日時:2022年8月28日 14時