転生者は、挑戦する Lv.3【イナズマイレブン】

第100話・Party ページ12

グラウンドに出て早速練習が始まる。
アジア予選か日本で行われ、慣れ親しんだスタジアムでプレイしていたが今回はどこのチームも気候、気温、日差しなどアウェーな環境に他ならない。
練習での慣らし運転は必須である。

中でも佐久間の動きはとても機敏で、選考試合の時とは動きが違った。

「鬼道！」
「あらよっと！」

佐久間が鬼道へ回したパスをカットするA。

「！ A！」
「ふっふっふー、油断大敵〜！ ヒロト！」

その後も練習に励んでいると秋が集合の号令を掛けた。

「「「親善パーティー？」」」


「ナイツ・オブ・クイーンからの招待よ。試合をする前に親睦を深めたいから、今日の六時ロンドンパレスに正装してきてほしいって」
「正装？」

すると立向居が手で蝶ネクタイの形を作り「こんなネクタイした、黒い服のことですよ」と説明したが、綱海が想像したのは昭和、平成初期にいたお笑い芸人がするような派手なネクタイだと思ったようで「げぇ」という顔をした。


「ま、当然と言えば当然ですね。なんと言ってもジェントルマンの国なんですから〜」
「というわけで時間までに準備してね」


そんなわけで早めに練習を切り上げ、シャワーを浴びドレスに着替えることになった。

「はぁ…こういう催し物って嫌いだな〜…」
「Aさんならどんなドレスでも似合いますよ！」
「それに関しては同感だな、ふっ」
「……なんかムカっときました…」
「腹黒春奈ちゃんヤメテー！！」

普段、Aをよく「ヨイショ」している春奈だったが、Aの得意満面の顔に対し黒い部分を見せてしまった。

「2人とも早く着替えないとお化粧も出来ないわよ」
「へーい」
「はーい！」

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